コスモスイニシア (8844・JASDAQ スタンダード)

2012/01/12

13/3期に業績は急回復の見込み
ベーシックレポート
(株)ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

首都圏を中心に展開する老舗のマンションディベロッパー
1974年にマンション分譲を開始した老舗のマンションディベロッパー。累計供給戸数は10万戸を突破。リクルートの子会社として発足したが、2005年にMBO(マネジメント・バイアウト)によりリクルートから独立。主に首都圏で一次取得者向けの中規模物件を供給。投資用不動産の開発等で痛手を負った結果、2009年に事業再生ADRを申請するに至り、金融機関から債務免除等の支援を受けたほか、大和ハウス工業(1925)と資本業務提携し、経営再建中。財務上の制約から早期販売・早期完売を重視。

13/3期に業績急回復見込み
事業再生計画の最終期となる13/3期は業績急回復が見込まれる。これは、(1)リーマンショック後、用地の仕入れを停止していたことにより11/3期、12/3期がマンション引渡の端境期となるのに対し、13/3期は2010年2月からの用地取得再開後の物件が本格的に売上計上される、(2)12/3期までに事業用不動産の整理を完了したことにより損失処理、有利子負債の削減が一巡した、(3)本社移転などにより販管費削減が進んだ、などによる。13/3期以降はマンション市況の急激な悪化さえなければ、比較的安定的な業績を維持できると考えられる。

優先株式305億円の償還が課題
事業再生計画の一環として、315億円の第1種優先株式を発行。このうち金融機関が保有する305億円に関しては、期間利益を原資に額面で償還し、消却する予定。13/3期から50億円程度の純利益を計上する計画で、この利益水準を維持できれば、13/3期から7~8年で305億円の優先株の償還を終えることになろう。大和ハウス工業が保有する10億円の第1種優先株式の処理は未定。希薄化を回避するために、今後、安定的に利益を計上できるかが鍵になる。

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