星光 PMC<4963>想定以上の合理化進展を受け、利益面で業績予想を増額

2015/06/11

想定以上の合理化進展を受け、利益面で業績予想を増額
リサーチノート
(株) QBR  伊藤  健悟

1Q は採算改善と各分野の合理化効果で大幅な増益に
15/12 期1Q の連結業績は、売上高が前年同期比13%増の60 億円、営業利益が同74%増の2.5 億円となった。主力の製紙用薬品事業は、消費税増税前の駆け込み需要の反動もあって国内販売が伸び悩んだが、中国での出荷が拡大。前期中に実施した値上げとコスト削減による採算改善に加え、減損処理と合理化の効果により中国事業が黒字転換したことも大きく、部門全体で大幅な増益となった。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、需要減などの影響で2 桁の減収を強いられたが、これもコスト削減などにより利益率が改善したほか、合理化の効果も現れたことで、利益が大きく拡大。前期2Q にKJ ケミカルズ社を子会社化して加わった化成品事業は、円安効果もあって順調に推移し、売上高だけでなく、利益面でも業績に大きく寄与。連結全体で大幅な増収、増益となった。

国内製紙用薬品や印刷インキ用樹脂の販売は厳しいが、利益面では従来予想以上に拡大へ
1Q の決算を受けて会社側は、15/12期上期の連結業績見通しを売上高 127 億円→123 億円(前年同期比 7%増)へ減額する一方、営業利益を2.7億円→4.3億円(同3.5倍)へ引き上げた。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業を中心に売上高は計画に届いていないが、合理化や採算改善の効果が大きく、利益面では想定を上回るペースだとしている。ただし、原料・製品に加えて為替市況などにも不透明感が強いとして、通期の連結業績見通しは売上高が前期比10%増の264億円、営業利益が同3.1倍の10億円で据え置いた。
QBRでは、15/12期通期の連結業績予想を売上高261億円→256億円(前期比 7%増)、営業利益10億円→14億円(同4.2倍)へ修正する。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業だけでなく、国内の製紙用薬品事業の売上高も想定以上に厳しい状況で推移。会社側は新規顧客の開拓や中国事業の拡大などに取り組む考えだが、連結全体で従来予想に届かない見通しだ。一方、利益面では、苦戦の続いていた中国の製紙用薬品事業の改善が進んでいるほか、他の各分野でも合理化、コスト削減の効果が想定以上に現れている。化成品事業では円安がプラスに寄与することもあり、従来の見方を上回る大幅な増益となりそうだ。続く16/12期も、売上高は従来予想に届かないものの、利益面ではこれを上回る伸びになると考える。より中長期的には、新規事業として開発中の CNF や銀ナノワイヤなどが業績の伸びの牽引役になると期待する。

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