フューチャーベンチャーキャピタル(8462・JASDAQスタンダード)

2014/09/26

事業環境好転を追い風に早期黒字化を目指す
ベーシックレポート
(株) ティー・アイ・ダヴリュ  堀部  吉胤

個人創業の独立系ベンチャーキャピタル
日本アジア投資(8518)出身の川分陽二氏により1998年に京都に設立された独立系ベンチャーキャピタル(以下、VC)。2011年に今庄現社長の出身会社であるカネカ(4118)などに対する第三者割当増資を 実施し、カネカが筆頭株主に。伝統的なVC業務に特化。投資先は国内企業限定で、地方のアーリーステージの製造業が多いのが特徴。また、分散投資よりもベンチャー企業の経営に積極関与するハンズオンによる厳選投資方針。現在までの累計IPO(新規株式公開)社数は20社(平均初値投資倍率4.9倍)。リーマンショック後のIPO市場低迷などにより経常赤字が継続してきたが、外部環境の好転もあり、早期黒字化を目指す。

15/3期1Qは小幅の赤字が継続
07/3期以降、支配力基準により投資事業組合(以下、ファンド)が原則総て連結されている。実態を捉えるのに適している個別決算でみると14/3期まで8期連続の経常赤字と厳しい状況が続いている。ただし、新たな投資損失引当金繰入や減損の減少を主因に13/3期以降、赤字は小幅にとどまっている。15/3期1Q(4-6月)は14/3期に上場したジェイエスエス(JASDAQ:6074)の残り50万株を売却し売上高が膨らんだが、投資時期がリーマンショック前でバリュエーションが高かったことなどから小幅の売却損となり、小幅の赤字が継続した。

新規のファンド組成が喫緊の最重要課題
15/3期通期業績は、今後のIPO次第の面があり、予想が困難だが、 IPO市場は活況を呈していることなどからスマッシュヒットになるIPOがあるとTIWではみており、個別決算では営業利益段階から若干ながら黒字化するとみている。喫緊の課題は、新規のファンド組成。コミ ットメント総額100億円(当社の出資比率41%)の旗艦ファンドの満期が2015年12月に迫っており、2年の延長が決定しているものの、管理報酬を維持するために法人版エンジェル税制を活用するなどし、20億円以上のファンドを複数組成することが期待される。

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