星光PMC (4963・東証1部)

2014/09/09

来期の業績好転とCNFなどの中期的な寄与を見込む
リ サ ー チ ノ ー ト
(株)QBR   伊藤  健悟

上期は原料高や開発費用増加などの影響で大幅営業減益に
14/12期上期の連結業績は、売上高が115億円、営業利益が1.2億円。13/12期に行った決算期変更(3月末→12月末)を考慮した前年同期間との比較では、売上高が12%増加する一方、営業利益が77%減少した。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は需要低迷で販売数量が落ち込んだが、紙・板紙の生産数量増に伴って国内で製紙用薬品の出荷が増加。2QからKJケミカルズ社を新規連結して化成品事業が加わったこともあり、売上高は連結全体で2桁増となった。しかし、ロジンをはじめとした原料価格上昇で採算が悪化したほか、中国事業の苦戦、セルロースナノファイバー(CNF)をはじめとした新製品開発へ向けた先行費用の増加、新規連結による減価償却費負担などにより、大幅な営業減益を強いられた。KJケミカルズ社の新規連結に際して負ののれんが発生する一方、中国事業の減損処理を実施したことで特別損益も悪化し、純損益は前年同期間の5.4億円の黒字に対して2.7億円の赤字となった。

今期は年間でも厳しいが、値上げ効果などで来期は回復へ
会社側は、上期決算の発表に先立って、14/12期通期の連結業績見通しを売上高262億円→243億円(前年同期間比13%増)、営業利益11億円→4.0億円(同57%減)へ減額。純損益は通期でも赤字の見通しとした。QBRの通期連結業績予想についても、売上高250億円→240億円(同12%増)、営業利益10億円→3.2億円(同65%減)へ引き下げる。国内の製紙用薬品事業は、原料高の影響は厳しいものの、上期中に製品価格の値上げがほぼ浸透、下期は新規採用が見込めることもあり、業績は回復に向かう見通し。しかし、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は想定以上の需要低迷で苦戦。中国の製紙用薬品の販売も伸び悩んでおり、KJケミカルズ社の減価償却費負担が想定よりも大きくなった影響とあわせ、予想を全般に引き下げた。
続く15/12期についても、従来予想を下方修正したものの、業績は大きく改善する見通し。製紙用薬品 などの販売数量の大幅な増加は難しいが、KJケミカルズ社が期を通じて寄与するほか、同社の減価償却費 負担の軽減、減損処理の効果による中国事業の黒字転換、値上げによる採算改善などがプラス要因となろ う。CNF や銀ナノワイヤなど新製品の開発費用負担も減少に転じ、中期的にはこれら新規事業が業績の伸び の牽引役になると期待される。

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