サンセイランディック(3277・JASDAQスタンダード)

2013/05/23

建築事業の損失により第1四半期は想定以上の赤字に
リサーチノート

㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

1Q決算は会社想定以上の赤字となったが、通期会社業績予想は据置き
5月15日に発表された13/12期1Q(1-3月)決算は、売上高15.0億円(前年同期比23.7%増)、営業利益▲2.3億円(同1.2億円の赤字拡大)、経常利益▲2.5億円(同1.3億円の赤字拡大)、純利益▲1.5億円(同0.7億円の赤字拡大)。もともと上期の営業利益は▲1.3億円(同0.2億円の赤字縮小)の計画であり、1Qの赤字は予想されたことだが、赤字幅が会社の想定以上に大きくなった。
セグメント別の営業利益は、主力の不動産販売事業が0.6億円(前年同期比横ばい)、建築事業が▲1.7億円(同1.1億円の赤字拡大)であり、全体の赤字拡大は建築事業に起因する。子会社で展開する建築事業は、ハイエンドのデザイナーズ戸建注文住宅及びリフォームが中心だが、事業領域拡大のため戸建以外への展開を図っている。12/12期に企業の遊休地の有効活用として老人ホームを請負金額約5億円で受注し、3月に竣工。木造ツーバイフォー工法の建造物では国内最大級であり、宣伝効果を狙い、当初から粗利益率ゼロの想定だった。仕様変更により工事原価が約1億円増加したが、この増加分の負担につき発注者と交渉が難航し、赤字工事となった。今後も交渉を継続するが、今期中の決着は難しいとみられる。尚、売上高としては、工事進行基準により12/12期に約3億円、この1Qに約2億円を計上した。当社の事業規模としては比較的高い授業料を払うことになりそうだが、周辺事業の拡大方針に変わりはないとしている。
1Qの不動産販売事業の仕入高は11.6億円(同10.8%増)、うち最も利益率が高い主力の底地が5.0億円(同11.6%増)。昨年1月の組織改編(販売部門と仕入れ部門の分離)による混乱を受け、前年同期の水準が低かったにもかかわらず、小幅増にとどまった。仕入れ面でも期待外れのスタートであった。
建築事業における赤字工事の発生や、低調な仕入れにもかかわらず、2Q累計(1-6月)及び通期会社業績予想は据置かれた。これは、①1Qの底地の粗利益率が34%(前年同期比1pt減)と会社想定を上回る高水準を維持したこと(通期の会社想定は前期比5.0pt減の29.1%)、②2Q(4-6月)に入って3億円規模の大型の底地を2件仕入れるなど、足元の仕入が概ね会社計画線まで回復していること、③営業外損益の期初の会社想定が保守的なこと、などによる。

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