セプテーニ・ホールディングス(4293・JASDAQスタンダード)

2013/05/15

主力事業が好調、メディアコンテンツ事業は回復傾向
リサーチノート

㈱ティー・アイ・ダヴリュ 成川 寛・藤根 靖晃

上期は、同社予想を上回る業績となった
13年9月期上期(12年10月~13年3月)業績は、売上高が前年同期比9.5%増の224億58百万円、営業利益は同11.0%減の7億70百万円、経常利益は同5.5%減の8億80百万円。ただし、当期純利益はグループ会社売却に伴う特別利益(3億13百万円)が発生した事により、同2.7倍の7億36百万円を計上。メディアコンテンツ事業におけるソーシャルゲーム分野においてヒットタイトルをリリース出来なかったが、同分野では外注費・人件費などのコスト削減による収益改善に努めた。一方、主力のネットマーケティング事業では活発なインターネット広告の需要を背景に、業績は好調に推移。同社は第1四半期決算発表時に上期業績を、売上高220億91百万円、営業利益6億65百万円、経常利益7億32百万円、当期純利益6億12百万円と予想していたが、実績は売上高に加えて、全ての利益項目で、これを上回る結果となった。

セグメント別ではメディアコンテンツ事業が不振も、主力事業が依然好調で業績を牽引
セグメント別では、スマートフォン向けサービスが伸びるなど、上期のネットマーケティング事業は前年同期比14.6%の増収、同43.1%の営業増益と2桁増収、大幅増益を達成。第2四半期では運用型広告の伸長および顧客企業における出稿の期末需要を取り込んだことに加え、同社が強みを持つFacebook関連や、スマートフォン向け広告の高成長が業績に貢献。
他方、上期におけるメディアコンテンツ事業は、前年同期比14.8%の減収、1億42百万円の営業損失(前年同期は2億16百万円の営業利益)。ただし、第2四半期では営業赤字34百万円と赤字幅は縮小を見せている。同事業を牽引するソーシャルゲーム分野で新タイトルの売上貢献が限定的であり、第1四半期より減収が続いているが、外注費、広告宣伝費や人件費などのコスト削減により、ソーシャルゲームを取り扱う事業会社2社であるアクセルマーク(3624)、サイテック株式会社は合算ベースで黒字化へと転換を果たした。

第3四半期はメディアコンテンツ事業の事業転換がポイントになるだろう
第3四半期(13年4~6月)に同社は、引き続きネットマーケティング事業が堅調に推移するものと想定。他方、メディアコンテンツ事業では黒字化の定着化、およびソーシャルゲーム分野でヒットタイトルのリリースによって高成長を目指す方針。特に、ソーシャルゲーム分野に関しては、従来のヒットタイトル創出によるハイリスク・ハイリターンの姿勢から、協業タイトルや受託開発を積極的に手掛け、着実な収益確保を追求するミドルリスク・ミドルリターンへと事業構造の転換を図る。なお、下期(13年4~9月)に大型タイトル(有名コンテンツを利用したもの)を含めて、8タイトルをリリースする予定。足元では、アクセルマークより13年3月にリリースされ、登録者数が75万人を超えた「王様ゲーム」の第二弾である「王様ゲーム-共闘-」が好調な滑り出しを見せているもよう。

ノウハウを活かしたネット選挙関連サービスの提供を開始
新規ビジネスとして、同社は13年4月より国内で協議が進められている公職選挙法の改正に伴うネット選挙解禁に向けて、これまで同社が培った企業向けマーケティング支援のノウハウを活かした、ネット選挙向けの新規サービスを開始した。具体的には政党・選挙候補者向けのFacebookページ制作・運用支援であり、Facebookページの開設から、投稿などの運用支援ならびにFacebookページ内でメールマガジンの購読希望者を募り、配信管理までを行える専用のアプリ導入など、一括のサービスを提供している。同社は今後もネット選挙に対して様々なサービスの提供、および関連サービスにおけるラインナップの強化を図る方針。なお、同新規サービスは現段階では、業績に貢献するものではないが、長期的には業績貢献が期待出来る。

TIWは13年9月期を増収減益と見る
同社は毎四半期ごとに翌四半期の業績予想を公表するため、第2四半期決算発表時に第3四半期累計(12年10月~13年6月)の業績予想を開示した。第3四半期累計では、売上高が前年同期比10%増の339億58百万円、営業利益は同9.9%減の10億60百万円、経常利益は同6.0%減の11億80百万円、当期純利益は同2.04倍の9億6百万円と増収減益を予想。前提にはネットマーケティング事業が成長ドライバーとして増収増益を見込む一方で、メディアコンテンツ事業におけるソーシャルゲーム分野で黒字化を定着化させた上に、ヒットタイトル創出を図る方針。
第3四半期累計から上期を差し引いて計算してみると、第3四半期単体の売上高は前年同期比11.0%増の115億円、営業利益は同6.5%減の2億90百万円であり、経常利益は同7.4%減の3億円、当期純利益は同1.7%減の1億70百円となる。なお、前年同期のメディアコンテンツ事業は、55百万円の営業黒字であり、第3四半期は4月に85名の新入社員が入社するなど、例年人材へのコストが発生する時期である。
TIWでは、今期引き続き主力のネットマーケティング事業の業績が堅調に推移し、メディアコンテンツ事業では第3四半期以降に小幅に回復を見せるものと想定。13年9月期通期の売上高で前期比12.2%増の464億20百万円、営業利益で同9.6%減の13億80百万円、経常利益は同8.4%減の15億円、当期純利益は同43.3%増の9億70百万円を予想する。
なお、来期である14年9月期業績は、ネットマーケティング事業の成長が持続。メディアコンテンツ事業は、ソーシャルゲーム市場において、前回予想から引き続き1割程度の成長を想定。売上高は前期比8.8%増の505億20百万円、営業利益は同14.5%増の15億80百万円、経常利益は同13.3%増の17億円、当期純利益は同6.2%減の9億10百万円を予想する。

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