サンセイランディック(3277・JASDAQスタンダード)

2013/05/09

税制改正を追い風に中期安定成長へ
ベーシックレポート

㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

住居系の底地の流動化を主力とするニッチトップ企業
旧借地法に基づく住宅の底地の流動化を主力とする不動産ソリューション・プロバイダー。相続発生などに絡んで底地を仕入れ、権利関係を調整後、主に借地権者に販売する。底地の流動化を専業にする不動産会社はほかになく、底地の取 扱でシェアトップ。このほか、 老 朽化した木造アパートなどの 居抜き物件(借家権付土地建物) を取得し、賃貸借契約を合意解 約した後、戸建業者などに販売 する事業などを手掛ける。

組織改編の混乱が収まり、13/12期業績は回復へ
2012年1月に仕入れと販売の平準化、効率化を目的として販売部門と仕入れ部門を分離する組織改編を実施。引継ぎ等の混乱から12/12期上期の底地の仕入れが期初の想定よりも遅れたことを受け、期中に会社業績予想が大幅に下方修正され、通期の営業利益は、5.1億円(前期比31.0%減)と大幅減益になった。ただし、組織改編の混乱の収束に伴い、下期から仕入れが急回復し、通期の底地の仕入高は過去最高水準となった。これを受け、13/12期の営業利益は6.6億円(同28.4%増)と回復見込み。会社業績予想は保守的な感があり、上振れの可能性が高いだろう。

相続税の課税強化は仕入れに追い風
組織改編による仕入れ、販売の平準化の進展や、相続税の課税強化(基礎控除の引下げなど)、それに対応した底地の仕入れ情報チャネルの多様化を背景にした底地の仕入れ機会の拡大により、14/12期から業績は安定成長期に入ると期待される。底地ビジネスは、景気や地価の動向にはほとんど影響を受けず、金融緩和、アベノミクスとはほぼ無縁であるが、居抜き物件、所有権に関しては、金融緩和などによる不動産の流動性向上の恩恵は大きいといえよう。

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