アサカ理研(5724・JASDAQスタンダード)

2013/03/21

1Qは営業減益ながら、通期増益のQBR予想を据え置き
リサーチノート
㈱QBR 中村 宏司

販売数量伸び悩み、13/9期1Qは44%営業減益
13年9月期第1四半期(12年10~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比40.7%減の2,403百万円、営業利益が同44.2%減の78百万円、経常利益が同28.7%増の82百万円、純利益が同32.4%増の51百万円。販売数量の減少や新規事業への先行投資により減収、営業減益となった。ただ、営業外収支でデリバティブ評価損益が大幅に改善(前年同期の71百万円の損失→6百万円の利益)したことから経常増益となった。貴金属事業は売上高が同41.4%減の2,202百万円、経常利益(全社費用等控除前、以下同じ)が同24.3%増の203百万円。主要顧客の属する電子部品・デバイス工業分野の生産は前年同期と同水準だったが、取引形態変更による受託加工取引の割合の上昇により販売数量が減少し大幅な減収となった。経常増益となったのはデリバティブ評価損益の改善の影響が大きい。環境事業は売上高が同29.9%減の193百万円、経常利益が同43.9%減の18百万円。主要顧客が属する電子回路基板業界の生産は減少傾向が長期化しており、電子回路基板向けエッチング液や銅ペレットの販売数量が減少。新規事業の受注も増えず、セグメント全体で減収となった。新規事業への先行投資の実施により経常利益は大幅な減益となった。

1Q利益は想定上回るものの、販売数量の落ち込みを考慮しQBR予想は据え置き
会社側は13年9月期通期の連結業績見通しについて、売上高11,099百万円(前期比15%減)、営業利益252百万円(同1%増)、経常利益225百万円(同90%増)の期初計画を据え置いた。第1四半期の業績は金価格の上昇により利益が計画を上回って推移した。第1四半期の金価格は4,450円/グラム(前年同期比4.5%上昇、通期前提4,200円/グラム)。ただ、販売数量は減少傾向が続いており、今後の金価格の先行きも不透明なことから、今回は会社計画を変更しなかったとしている。
QBRも従来予想[売上高11,200百万円(同14%減)、営業利益265百万円(同6%増)、経常利益240百万円(同2倍)]を据え置いた。第1四半期は会社計画と同様に金価格の上昇で利益が想定を上回ったが、販売数量の減少や新規事業が苦戦していることから、今回は業績予想を変更しなかった。今後は、販売数量や金価格の動向を注視しながら、必要に応じて業績予想を見直す予定である。14年9月期についても従来予想を据え置いており、新規事業の貢献で増収増益になるとの見方を変えていない。

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