コスモスイニシア(8844・JASDAQスタンダード)

2013/01/17

優先株式の償還計画の発表に注目
ベーシックレポート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

累積供給戸数が10 万戸超の老舗のマンションディベロッパー
首都圏中心に展開する中堅マンションディベロッパー。マンションの累計供給戸数は10 万戸超と国内有数。リクルートの子会社として設立されたが、2005 年に資本関係を解消。その後の投資用不動産の開発事業の拡大などで痛手を負い、 2009 年4 月に事業再生ADR を申請し、経営再建中。大和ハウス工業(1925)と資本・業務提携。優先株式315 億円のうち金融機関が保有する305 億円については期間利益で償還する予定。

一部物件の販売遅延により13/3 期業績予想を下方修正
13/3 期の期初の会社業績予想は、労務不足によるマンション4 物件の竣工・引渡の期ずれの可能性を考慮し、レンジ予想となっていた。2Q 累計(4-9 月)決算と同時に発表された修正予想では、営業利益はレンジ下限の37 億円を下回る30 億円に下方修正された。2 物件の期ずれに加え、供給過剰感のある一部エリアでの販売遅延や、価格調整による売上総利益率の低下などによる。戸建分譲の契約が遅れ気味であり、売上高は修正予想に対しても未達懸念があるものの、販管費に余裕があるとみられるため、利益計画は達成できるだろう。

用地仕入れ競争激化を受け周辺事業の拡大を急ぐ
首都圏の分譲マンション市況は、史上最低水準の住宅ローン金利を背景に底堅く推移している。2014 年4 月と2015 年10 月に予定されている消費増税に対しては、住宅ローン減税が延長・拡充される見通しであり、今後も需要面の不安は乏しい。一方、マンション用地の取得競争は激化している。このため、戸建分譲の拡大、商品の多様化(タウンハウスやリノベーション分譲マンション)、賃貸マンションのサブリース事業の拡大、仲介・コンサルティングのフィー収入拡大、マンションの大規模修繕の請負事業開始など周辺事業の拡大に注力している。

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