星光PMC<4963>原料高の影響が厳しく、利益面で業績予想を下方修正

2021/09/14

原料高の影響が厳しく、利益面で業績予想を下方修正

アップデートレポート
(株)QUICK 伊藤 健悟


上期は海外での販売拡大で大幅な増収、増益に
21/12期上期の連結業績は、売上高が前年同期比19%増の150億円、営業利益が同55%増の15億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響で主要製品の出荷が落ち込んで業績が悪化した前年同期に対し、国内需要の回復は総じて鈍かったが、景気回復の進んだ海外を中心に製紙用薬品やスマートフォン向けの粘着剤、機能性モノマーなどの販売が拡大。原料高などの影響を吸収して大幅な増収、増益となった。

今期は通期でも2桁増益に。来期も着実な拡大を見込む
21/12期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、従来予想を売上高295億円→307億円(前期比18%増)、営業利益31億円→30億円(同15%増)へ修正する。今期は従来、新型コロナ影響により前期大きく落ち込んだ製紙用薬品など主要製品の需要が回復するとともに、スマートフォン向け粘着剤などが好調に推移し、2桁の増収、増益になるとみていた。見方に大きな変更はないが、製紙用薬品事業を中心に特に海外で販売が想定以上に伸長しており、売上高は従来予想を上回る見通し。一方でナフサやロジンなど原料市況高騰の影響が想定以上に厳しく、利益面では予想を下方修正した。
続く22/12期は売上高が前期比6%増の325億円、営業利益が同7%増の32億円を予想する。国内需要は伸び悩むが、新工場の稼働もあって海外を中心に製紙用薬品の出荷が拡大するほか、粘着剤、機能性モノマーなども伸長し、原料高影響などを吸収して業績は着実な伸びをみせよう。21/12期を最終年度とする中期経営計画では、国内事業基盤の強化や海外事業の拡大、CNF(セルロースナノファイバー)をはじめとした環境対応製品の強化に取り組んできた。国内の市場環境が厳しい中、継続的な成長を目指すための正しい方策と評価できる。

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