ウチダエスコ<4699>GIGAスクール構想特需を取り込み収益急拡大

2021/07/06

GIGAスクール構想特需を取り込み収益急拡大

リサーチノート
(株)QUICK 原田 大輔

21/7期3Q累計は88%営業増益。案件管理の徹底でコストも抑える
21/7期3Q累計(20年7月21日~21年4月20日)の連結業績は売上高が前年同期比27%増の17,265百万円、営業利益が同88%増の2,892百万円だった。児童生徒に1人1台のIT端末などを整備する政府のGIGAスクール構想に伴う特需を取り込み、学校向けネットワーク工事やキッティング(顧客の要望に応じてIT端末へのソフトウェア導入や各種設定を行うサービス)案件が急拡大した。利益面では、案件管理を徹底したことで当初想定していた納期集中に伴う外注コストなどの増加を抑制できたことに加え、追加案件の受注につながったことでキッティングセンターの稼働率が向上したことも貢献し大幅営業増益となった。

22/7期はGIGAスクール構想特需の反動あるも、運用サポート案件が下支えへ
3Q累計の業績などを踏まえ会社側は、GIGAスクール構想関連案件の受注状況を鑑み21年3月の上期決算発表時に上方修正した21/7期通期(20年7月21日~21年7月20日)の連結業績計画を再度増額。売上高見通しを前期比16%増の20,000百万円→同22%増の21,000百万円、営業利益見通しを同1%減の1,700百万円→同58%増の2,700百万円とした。
QUICK企業価値研究所でも同様に前回3月時点の21/7期通期の業績予想を修正。売上高予想を同16%増の20,000百万円→同22%増の21,000百万円、営業利益予想を同5%増の1,800百万円→同75%増の3,000百万円へ引き上げる。なお、GIGAスクール構想に伴うIT端末などの整備案件は3Q末までにほぼ対応を完了しており、4Q3カ月の収益は同構想関連案件の一服で前年同期と概ね同水準で推移すると予想する。続く来期22/7期通期(21年7月21日~22年7月20日)の業績は売上高で同24%減の16,000百万円、営業利益で同53%減の1,400百万円と予想。前回予想から変更はない。GIGAスクール構想に伴う特需の反動が大きく大幅減収、営業減益になると見込む。ただし、Windows7サポート終了に伴うパソコン更新やGIGAスクール構想に伴う特需などで収益が急拡大する以前である19/7期の業績(売上高13,694百万円、営業利益819百万円)は上回ると予想。GIGAスクール構想で導入されたIT端末の故障対応やヘルプデスク、今年度の卒業生が使用していた端末を回収し来年度の新入生に再配布するためのリフレッシュ作業といった同社の強みが生きる運用サポート案件が収益を下支えするとみる。

 

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