星光 PMC<4963>1Qの順調な滑り出しを受け、業績予想を上方修正

2021/06/23

1Qの順調な滑り出しを受け、業績予想を上方修正

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟


1Qは3事業とも業績を拡大し、連結全体大幅な増収、増益に
21/12期 1Qの連結業績は、売上高が前年同期比 14%増の 75億円、営業利益が同 63%増の 9.6億円となった。国内では、新型コロナウイルス感染症流行に伴う景気低迷に加え、デジタル化の進展、リモートワーク定着によるオフィスでの印刷需要減少などの影響により、印刷情報用紙や新聞用紙などの「紙」のほか、印刷インキ、コピー機用トナーなどの生産・出荷が減少。一方で「板紙 段ボールの原料」が堅調に推移したほか、20年2月ごろからいち早く新型コロナ影響を受けた中国では 、その後の需要回復も他の国・地域に 先駆けて進み、板紙などの生産が 増加 した。こうした中、製紙用薬品事業では、国内でシェア上昇により製紙用薬品の出荷が若干ながら増加したほか、中国・アジアでは 21年末に完成予定のベトナム新工場の稼働に備えた事前出荷もあって販売が拡大し、 事業全体で増収、大幅増益となった。樹脂事業では、プリンター・コピー機用トナー向け樹脂などが苦戦したが、台湾子会社の新綜工業がスマートフォン向けのUV( 紫外線 硬化型粘着剤を中心に好調に推移し、減価償却費負担の増加を吸収して業績を大きく拡大。化成品事業ではインクジェットインキ用製品や石油掘削用ポリマーなど主要製品が輸出を中心に総じて好調に推移して業績を伸ばし、連結全体で売上高、利益とも高い伸びをみせた。

原料高が進むが、高付加価値製品の数量増効果で業績は拡大へ
21/12期通期の連結業績に関して QUICK 企業価値研究所では、 従来予想を売上高 283 億円→ 295 億円 前期比 13増 、営業利益 28億円→ 31億円 同 19%増 へ 引き上げる。前期は新型コロナ影響による需要減少などで 期前半 を中心に業績が大きく悪化。今期はこの反動とスマートフォン向け粘着剤などの伸長で増収となり、原料高や減価償却費 負担増加の影響を吸収して利益も拡大するとみていた。見方に大きな変更はないが、1Qは想定以上に順調な滑り出しとなっており、足元で石油化学系原料やロジンなどの原料市況が 大きく上昇している点を考慮しても、従来予想を上回る増収、増益が達成できる見通しとなった。翌 22/12期は売上高が前期比 6%増の312億円、営業利益が同 10%増の 34億円を予想する。紙 や 印刷インキなどの国内市場は低迷が続くものの、海外では拡販の余地が大きく、環境対応の高付加価値製品を中心に販売数量が増加し、新工場稼働に伴う減価償却費負担の増加などを吸収して増収、増益基調が続く見通し。

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