日本動物高度医療センター<6039>分院開設の先行負担続くが、不透明材料は解消、中期成長期待

2021/06/15

分院開設の先行負担続くが、不透明材料は解消、中期成長期待

アップデートレポート
㈱アイフィスジャパン 杉山 勝彦

人件費の負担増が収益を圧迫
一般の動物病院では対処が困難な重篤の犬と猫に高度医療を施す二次診療施設の運営を事業とする。基本的には、連携病院制の普及と分院の開設をテコに、初診件数が増え、それが再診の累積件数の増加につながり、総診療件数を押し上げる、というパターンが機能し、多少の増減はあるものの、過去、着実な増収増益を達成してきた。
しかし、21/3期は、開業後3年の東京病院を中心に診療件数は順調な拡大が続き、前年度比4%を超える増収を確保したが、営業利益は同5.8%減、当期純利益は同8.8%減を余儀なくされた。減益の主因は人件費の増嵩。大阪病院(仮称)の開設が22年11月に1年延期されたことで、開設に備えた獣医師や獣看護師の先行採用が引き続き負担になっているほか、業務拡大に伴う医療事務要員やIT要員の採用も増えている。22/3期もこの流れが続き、会社側では強含み横ばいの業績を予想する。ただし、分院建設の延期は、先行採用した新規要員が戦力化する時間的余裕を生み、診療の質と執行効率が上昇するメリットもある。

犬猫の活動量計 「プラスサイクル」の新アプリに注目
日本動物高度医療センターは、中長期における事業戦略を推進中で、動物医療に関連した事業の多角化にも積極的に取り組んでいる。目下の目玉製品は犬猫の健康状態をチェックする活動量計[プラスサイクル]。19年2月に発売以降、普及はパッとしなかったが、先頃、NECと提携して開発したペットとLINE上でトークができるアプリに注目。新型コロナパンデミックによる外出自粛で犬猫を飼う若年層が増えており、キッカケ次第で興味深い展開が期待される。

 

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