沢井製薬<4555>新型コロナの影響で1Qは苦戦したが、2Q以降回復

2021/03/23

新型コロナの影響で1Q は苦戦したが、2Q 以降回復

リサーチノート
(株)QUICK 真下 弘司

3Q累計は2%増収、5%営業減益
21/3期3Q累計の連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比2%増の1427億円、営業利益は同5%減の229億円。四半期別にみると1Qは7%減収、23%営業減益。2Qは7%増収、12%営業増益。3Qは6%増収、2%営業増益。国内薬価改定や新型コロナの影響(受診抑制や市場縮小など)等から1Qは落ち込んだが、国内新製品が好調に推移し2Q以降は回復。
セグメント別にみると日本は売上収益が同5%増の1159億円、営業利益は同8%増の228億円。19年10月と20年4月の薬価改定および新型コロナの影響(インフルエンザ感染症患者減少。小児科や耳鼻科への受診が減少し呼吸器官用薬、抗生物質製剤は減少等)は受けたが、新製品が順調に推移し増収・増益。米国は売上収益が同9%減の268億円、営業利益は同98%減の64百万円。新型コロナの影響(急性期のブランド製品へのマイナス影響)や既存品への競合参入により減収、採算も悪化。

会社計画・QUICK企業価値研究所予想とも変更なし
21/3期通期の連結業績に関して会社は、売上収益が前期比10%増の2002億円、営業利益は同横ばいの269億円を計画。3Q累計業績の通期会社計画に対する進捗率は、売上収益が71%(前年同期の実績は77%)、営業利益は85%(同89%)。新型コロナの影響で売上収益の進捗は低いが、利益は順調に進捗。新型コロナの影響など事業環境が不透明であるとして期初公表の計画を据え置いた。
QUICK企業価値研究所予想も変更なし。新型コロナの影響が長期化しており売上収益は想定を下回る公算が大きいが、利益は順調に推移しており前回予想を据え置く。21/3期の連結業績は、売上収益が前期比10%増の2004億円、営業利益は同横ばいの268億円。サワイグループホールディングス(サワイGHD)に移行する22/3期は、売上収益が同5%増の2102億円、営業利益は同2%増の274億円を予想する。21/3期は20年4月の薬価改定の影響はあるが、日本で複数の大型かつ単独または少数での新製品を発売し増収、研究開発費の大幅な増加で営業利益は横ばいを予想。22/3期は21年4月の薬価改定の影響は懸念されるが、数量ベースでの安定した成長と米国の収益回復を見込み増収・増益を予想する。

 

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