星光PMC<4963>海外での拡販と環境対応型製品などの伸びを見込む

2021/03/16

海外での拡販と環境対応型製品などの伸びを見込む

ベーシックレポート
(株)QUICK 伊藤 健悟

製紙用薬品の大手
印刷した際ににじみが出るのを防ぐサイズ剤や、強度を高める紙力増強剤など、製紙用薬品の大手。印刷インキやトナー向けの樹脂も手がける。14年にKJケミカルズを子会社化して化成品分野に参入。19年には新綜工業を子会社化した。

前期は新型コロナによる数量減で減収、減益に
20/12期の連結業績は、売上高が前期比7%減の260億円、営業利益が同6%減の26億円で着地。新型コロナウイルス感染症の流行やデジタル化進展の影響で紙・板紙やインキなどの生産が減少。子会社で手掛ける高付加価値の粘着剤や化成品事業は好調に推移したが、販売数量減により連結全体で減収、減益を避けられなかった。

国内市場は引き続き厳しいが、業績は回復へ
続く21/12期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、売上高が前期比9%増の283億円、営業利益が同6%増の28億円を予想する。紙・板紙や印刷インキなどの国内市場は引き続き振るわないが、新型コロナ影響で急減した前期との比較では需要が小幅ながら増加し、同社の製紙用薬品やインキ用樹脂などの出荷が増加する見通し。スマートフォン向け粘着剤や環境対応型の製品なども拡大し、売上高は拡大しよう。足元で原料高が進んでいるほか、減価償却費負担の増加なども重荷となるが、数量増効果で利益も回復に向かうと考える。翌22/12期は、国内市場の低迷が続くものの、中国・東南アジア市場での製紙用薬品の拡販と、高付加価値の環境対応型製品の伸びで増益基調を辿ろう。
19/12期~21/12期を対象とした中期経営計画では、国内事業基盤の強化や海外事業の拡大に注力するとともに、CNF(セルロースナノファイバー)をはじめとした環境対応製品の強化にも取り組んでいる。最終年度の営業利益30億円の目標達成は難しくなったが、厳しい環境下でも成長分野で拡大を目指す、正しい方策だと考える。

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