ケアサービス<2425>効率性の改善が進展、来期も営業増益が続く見通し

2021/03/02

効率性の改善が進展、来期も営業増益が続く見通し

リサーチノート
(株)QUICK 豊田 博幸

21/3期3Q累計営業利益は2億27百万円
21/3期3Q累計の連結業績は、新型コロナウイルスの感染拡大や、サービス付き高齢者向け住宅事業の売却(20/3期4Q)などが響き、売上高が前年同期比6.2%減の64億87百万円、営業利益が同62.7%増の2億27百万円となった。売上高を事業別にみると、主力の在宅介護サービス事業は訪問入浴の好調に加え、新規連結効果があったが、デイサービスが新型コロナウイルスの感染拡大に伴う既存顧客の稼働率低下が響き、同0.5%減の49億1百万円。シニア向け総合サービス事業は湯かんなどの引き合いが強く、案件獲得も進み同2.6%増の15億86百万円。利益面では営業拠点のドミナント化などによる効率性の向上などが寄与し売上総利益率が20/3期3Q累計12.5%→21/3期3Q累計13.0%に改善。販管費は前年同期比14.5%減り増益となった。なお、連結売上高の前年同期比増減率を四半期ごとにみると、21/3期1Q11%減→同2Q6%減→同3Q2%減。サービス付き高齢者向け住宅事業の売却が響き、減収を余儀なくされたが、新型コロナウイルスの影響を徐々に克服。訪問系サービスに加え、湯かんをはじめとしたシニア向け総合サービス事業の好調などから、減収率は徐々に縮小した。

足元までの状況を踏まえ従来予想を増額、来期以降の成長見据えた投資を積極化
足元までの状況を踏まえ、QUICK企業価値研究所による21/3期の連結業績予想は、売上高を87億円→87億20百万円(前期比4%減)、営業利益を2億10百万円→2億90百万円(同2.4倍)に増額する。新型コロナウイルスの感染が続いており、デイサービス利用の顧客稼働率は低水準が続くが、訪問入浴の好調、営業拠点のドミナント化、高採算のシニア向け総合サービス事業の店舗増強などによる効果が示現。従来予想に比べ売上高を増額。効率化の進展や、ノウハウ蓄積による営業力の強化も奏功し、営業利益も増額する。
会社計画は、売上高を84億31百万円→86億31百万円(前期比5%減)、営業利益を60百万円→2億60百万円(同2.1倍)に増額した。当研究所予想は会社計画に比べ、売上高で89百万円、営業利益で30百万円大きい。訪問系サービスや、湯かんをはじめとしたシニア向け総合サービス事業の拡大が進むほか、営業拠点のドミナント化による効率化の進展が利益貢献するとみていることが要因。
22/3期の連結業績予想は、売上高を91億円→91億50百万円(前期比5%増)、営業利益を3億50百万円→4億20百万円(同45%増)に増額する。21/3期を増額したことに加え、新型コロナウイルスの感染の影響が小さくなるとみており、増収増益を予想する。主力の在宅介護サービス事業で介護報酬改定による影響が懸念されるが、デイサービスの回復が見込まれるほか、訪問系サービスの新規顧客獲得が貢献。事業全体でも増収に転じよう。シニア向け総合サービス事業も湯かんやクリーンサービスなど高付加価値サービスを牽引役に成長が続くとみている。利益面では営業店舗のドミナント化進展による効率性向上や、高採算のシニア向け総合サービス事業の拡大が貢献する。人件費や出店費用に加え、施設の修繕費用増などを吸収し、売上高営業利益率も改善する見通し。

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