フューチャーベンチャーキャピタル<8462>投資先のIPOに伴い2Qに成功報酬を計上

2020/12/29

投資先のIPOに伴い2Qに成功報酬を計上

ベーシックレポート
㈱アイフィスジャパン 堀部 吉胤

地方のベンチャー企業に積極投資する独立系VC
日本アジア投資出身の川分陽二氏により1998年に京都に設立された独立系ベンチャーキャピタル(VC)。大手VCとの競合が少ない地方のアーリーステージのベンチャー企業への投資が多い。20/3期末時点の累計投資社数は602社、投資残高は54.4億円(251社)。投資先のIPO実績は足元で24社。リーマンショック後のIPO市場低迷などにより赤字が常態化しているが、2015~2016年の2回の新株予約権発行による35.8億円の調達により財務内容を回復させ、当面の事業運営資金を確保。安定的な黒字体質への転換を目指し、EXITを必ずしもIPOに依存しない地方創生ファンドやCVCファンドの設立に注力しているほか、本業とシナジーがあり安定収益を生む企業のM&Aを模索中。

約3億円の減損損失の半分を成功報酬で埋める
21/3期2Q(4-9月)の純利益は▲158百万円(前年同期比115百万円の赤拡)。2月に約3億円の直接投資を行ったH.I.F(エイチ・アイ・エスのグループ会社でファクタリングなどを手掛ける)に関し、1Q(4-6月)に減損損失299百万円を計上。イベント会社に架空の売掛債権を売り付けられ10数億円が回収不能となり債務超過に陥ったことに伴う措置。当社には痛い損失となった。7月に運営する2ファンドから投資しているKIYOラーニングが東証マザーズに上場。同社株売却に伴い2Q(7-9月)に成功報酬150百万円を計上。減損損失の半分を埋めた。

コロナ禍を受けファンド設立に遅れ
2Q累計のファンド設立は3ファンド、8.6億円にとどまった。地域金融機関がコロナ禍を被った取引先企業の資金繰り支援に追われ、地方創生ファンドの設立活動に遅れが生じたという。下期もこれまでのところファンド設立がなく今後の挽回に期待したい。待望のZMPの上場承認は未だなく、下期には好悪とも大きなイベントはないとみる。その場合、通期の最終赤字は2Q累計から若干拡大しよう。ZMPに投資するFVCグロース二号ファンドは2020年12月に再延長期間の満了を迎えたが、さらに延長され、引続きZMP株を180万株保有している。

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