日本動物高度医療センター<6039>分院の開設と連携病院制が機能し、事業成長続く

2020/11/24

分院の開設と連携病院制が機能し、事業成長続く

ベーシックレポート
㈱アイフィスジャパン 杉山 勝彦

全国展開する唯一の犬・猫向け高度二次医療施設
一般の動物病院では対処が困難な重篤の患者動物(犬と猫)に高度医療を施す二次診療施設の運営を事業とする。MRIなど人間用の先進医療機器を駆使し、専門的な知見と技術を持つ獣医師による年中無休の診療が特徴で、11診療科を持つ総合病院として全国展開する二次診療施設は同社のみ。川崎本院のほか、東京と名古屋に分院を持つ。患者動物は、連携する動物病院からの紹介に限定し、治療後は紹介元の動物病院に戻す治療システムを採用、2020年9月末の連携病院は3,863軒と全国の小動物病院の約32%に達し、業績成長に大きな役割を果す。

再診件数の累積的な増加をもたらす初診件数
犬猫の飼育頭数は減少傾向にあるものの、ペットの家族化や高齢化、ペット保険への加入増などから、重篤の患者動物に高度医療を施すニーズは引き続き拡大している。ちなみに、20年3月期までの過去10年間の総診療件数の伸びは年率10%増と堅調だ。基本的には、分院開設も含めて初診件数が増加、これが再診件数の累積的な増加につながり、総診療件数を押し上げるパターンが定着している。

中長期的には、分院開設と新規事業に注目
成長の最大の牽引役が東京病院のような分院の開設にあることはいうまでもない。19年3月期と20年3月期は、18年1月に開業した東京病院の好調な立ち上がりが収益のV字回復に大きく寄与した。21年秋には大阪病院(仮称)の開設を計画しており、さらなる事業成長が期待される。
他方、長期的には連携病院制のさらなる普及と人材の確保、などと並行して、健康管理のためのペット用活動量計の販売、ペットフード、ペット保険など、M&Aを視野に入れた新規事業への積極的な取組みが注目される。

 

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