いちご<2337>売り急ぎはせず市況回復を待つ方針

2020/11/09

売り急ぎはせず市況回復を待つ方針

アップデートレポート
㈱アイフィスジャパン  堀部 吉胤

下期も物件売却はレジデンスが中心になるだろう
21/2期2Q累計(3-8月)決算は、売上高320億円(前年同期比30.7%減)、純利益27.7億円(同67.7%減)。物件売却が短期回転型で売却粗利益率の低いレジデンス中心だったことや、ホテルの賃貸損益がコロナ禍を受け大幅に悪化したこと、前期末に販売用不動産1,049億円を固定資産に振替えたことによる減価償却費増などから大幅減益となった。ホテルをはじめ商業施設やオフィスの売買市場は引続き停滞しており、下期の物件売却も投資需要が旺盛なレジデンスが中心になる見込み。10月にレジデンス18棟を172億円で海外投資家にバルクセールしており、これにどれだけ物件売却を積み増しできるかが今期業績の鍵を握る。今期会社業績予想はレンジでの開示になっている。レンジ上限は難しい状況であり、レンジの中央値近辺で着地するとみる。

本格的な業績回復は23/2期以降になるとみる
世界的にコロナの感染が再拡大しており、ホテルや商業施設、オフィスの売買市場は引続き停滞する可能性が高いとみる。当社では売却粗利益率の目線を下げてまでホテルや商業施設、オフィスを売り急ぐことはしないとしている。レジデンス以上に投資家に人気の物流施設は、3物件、50億円程度の保有しかなく、22/2期の物件売却も引続き短期回転型のレジデンスが中心になるとみる。物件仕入れではディストレスト投資の機会を窺うが、金融機関や政府の企業に対する資金繰り支援が手厚いためそうした機会はこれまでのところ乏しく、今後もさほど期待できそうにない。物件の仕入れも引続きレジデンスが中心になる可能性が高いとみる。本格的な業績回復は23/2期以降となろう。

 

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