いちご<2337>当面の物件売却・取得はレジデンスが中心に

2020/09/30

当面の物件売却・取得はレジデンスが中心に
ベーシックレポート
㈱アイフィスジャパン  堀部 吉胤

不動産再生流動化の代表的企業
2000 年設立の不動産再生流動化のパイオニアにして代表的企業。20億円前後の中規模オフィス、商業ビルのバリューアップを得意としながらアセットタイプ・クラスの多様化を推進。20/2 期末の自己勘定による保有不動産残高は2,444 億円。メガソーラーなどクリーンエネルギー事業にも展開。現状、賃料収入を中心とするストック収益と物件売却益を中心とするフロー収益の比率は約半々。いちごオフィスリート、いちごホテルリート、いちごグリーンインフラのシングルスポンサー。

レジデンスの売却は順調に進展
21/2 期会社業績予想はコロナ禍による不動産売買市場の不透明感などからレンジでの開示(下表では紙面の都合上、中央値を記載)。期初想定の最悪シナリオは回避されたため1Q(3-5 月)決算発表時に下限値が上方修正された。上限値は据置き。修正後の純利益予想の下限値は35 億円(期初20 億円)、上限値は80 億円。レジデンスのファンドへのバルクセールが順調に進展。既に修正後の下限値も目途が付いたとみられ上限値に向け物件売却の積み上げを図る。コロナ禍を受け20/2期に販売用不動産評価損など80.6億円の特損を計上した反動から最終減益幅は抑えられる見込み。累進的配当政策を堅持し7 円配継続。

当面ホテルなどの売却は控え、市況回復を待つ方針
コロナの影響はアセットタイプ別ではホテルが最も深刻で、次いで商業施設が厳しい。一方、レジデンスは稼働率、賃料の安定性が高く、世界的な金融緩和も受け投資家の需要は旺盛。引続き高値での取引が続いており、当面レジデンスを中心に売却・取得を進めていく方針。ストック収益で固定費は余裕で賄えるため、2 年程度で不動産売買市場は概ね回復するとの想定のもと、ホテルや商業施設は売り急ぎをすることなく、コロナ収束による市況回復を待つ方針。

 

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