沢井製薬<4555>新型コロナの影響で市場縮小、1Qは低調なスタート

2020/09/25

新型コロナの影響で市場縮小、1Qは低調なスタート

リサーチノート
(株)QUICK 真下 弘司

1Qは7%減収、23%営業減益
21/3期1Qの連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比7%減の439億円、営業利益は同23%減の69億円。日本事業、米国事業とも新型コロナウイルス感染拡大による市場縮小の影響を受け減収・減益を余儀なくされた。セグメント別にみると日本は売上収益が同7%減の352億円、営業利益は同20%減の65億円。20年6月収載の新製品は順調だが、19年10月と20年4月の薬価改定および新型コロナの影響(小児科や耳鼻科への受診が減少し呼吸器官用薬、抗生物質製剤が減少)で減収。減収および薬価改定による原価率の悪化もあり減益。米国は売上収益が同6%減の88億円、営業利益は同49%減の3.3億円。新製品(19/3期以降発売品目)は売り上げを伸ばしたが、新型コロナの影響や競合との競争激化で既存品が落ち込み減収。販管費の増加もあり大幅減益。

会社計画・QUICK企業価値研究所予想とも変更なし
21/3期通期の連結業績に関して会社は、売上収益が前期比10%増の2002億円、営業利益は同横ばいの269億円を計画。1Qの業績の上期会社計画に対する進捗率は、売上収益が46%(前年同期の実績は52%)、営業利益は52%(同58%)。新型コロナの影響で売上収益は苦戦したが、利益は順調に推移したとして期初公表の計画を据え置いた。セグメント別の業績見通しは、日本の売上収益は同11%増の1596億円、営業利益は同4%増の253億円、米国は売上収益が同6%増の406億円、営業利益は同33%減の16億円を見込んでいる。
QUICK企業価値研究所予想も変更なし。21/3期の連結業績は、売上収益が前期比10%増の2004億円、営業利益は同横ばい268億円。続く22/3期は、売上収益が同5%増の2102億円、営業利益は同2%増の274億円を予想する。21/3期は20年4月の薬価改定の影響はあるが、日本で複数の大型かつ単独または少数での新製品発売を予定し増収を見込むが、研究開発費の大幅な増加で営業利益は横ばいを予想。22/3期は21年4月の薬価改定の影響は懸念されるが、数量ベースでの安定した成長と米国の収益回復を見込み増収・増益を予想する。

 

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