AOI TYO Holdings<3975>撮影・編集作業再開も、制約多く回復へ手探り続く

2020/08/12

撮影・編集作業再開も、制約多く回復へ手探り続く
ベーシックレポート
(株)QUICK  清水 康之

テレビCM制作の業界トップ
テレビ CM 制作大手の AOI Pro. とティー・ワイ・オーが経営統合に伴い 17年 1月に設立した共同持株会社。経営統合により業界トップに躍進。テレビCMやウェブサイトに掲載する動画などの広告映像を企画・制作する「動画広告事業」を主力に、注力する「ソリューション事業」では、広告主との直接取引による複合的なメディア展開や、動画を活用したウェブプロモーションなど支援する。

新型コロナによる撮影延期などで、1Qは営業82%減益
19/12期通期の連結業績は、売上高が18/12期比1%増の652億円、営業利益が同38%減の21億円だった。デジタル分野の取り扱いが拡大したが、一部海外法人を整理したことなどで、売上高の伸びは抑えられた。利益面では、新管理システムの稼働に伴う減価償却費増加や働き方改革対応に伴う業務委託費の増加などが負担になった。つづく、20/12期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比16%減の130億円、営業利益が同82%減の1億円。前期の子会社整理に伴う売上剥落に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてCM撮影を延期するなどした影響が出た。採算も低下した。なお、20/12期通期の連結業績計画について会社側は、案件の中止・延期に加え、経済情勢により広告主の広告出稿意欲が変動する可能性があることなどを理由に未定としている。

制作業務再開で復調も、業績の戻りは限定的に
QUICK企業価値研究所では、20/12期の連結業績を売上高530億円(前期比19%減)、営業利益1億円(同95%減)、つづく、21/12期通期の連結業績を売上高が620億円(同17%増)、営業利益が16億円と予想。今期は、案件の延期・中止に加え、広告主の広告予算削減の影響も受けるとみる。撮影・編集作業の再開で来期にむけて復調を見込むも、多人数での撮影・編集が難しいなど制約も多く、対策も手探りが続くため、来期業績の戻りは限定的なものとなろう。

 

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