新田ゼラチン<4977>ゼラチンの国内最大手メーカー

2020/07/15

ゼラチンの国内最大手メーカー

ベーシックレポート
(株)QUICK 伊藤 健悟

ゼラチンの国内シェア約6割を占める
国内シェア約6割を占めるゼラチンの最大手。世界でも5位のシェアを持つ。フードソリューション分野では、食品用のゼラチンやペプチドなどを製造、販売。ヘルスサポート分野は、健康食品や医薬品向けのカプセル用ゼラチンが主力。スペシャリティーズ分野では衛生材料用の接着剤などを手掛けるが、21/3期中に撤退する予定。

20/3期は減収ながら大幅営業増益に
20/3期の連結業績は、売上高が前期比5%減の345億円、営業利益が同88%増の17億円、純損益が6.9億円の赤字(19/3期は9.9億円の黒字)で着地。ヘルスサポート分野が健康食品用・美容用コラーゲンペプチドを中心に堅調に推移したものの、フードソリューション分野は期中に海外のコラーゲンケーシング事業を譲渡した影響で減収に。スペシャリティーズ分野も接着剤事業再編の影響で落ち込み、連結全体で小幅減収となった。利益面では、製品価格値上げと原料安の効果で採算が改善したうえ、生産性の向上などコスト削減も進み、営業利益、経常利益は高い伸びとなった。ただし、コラーゲンケーシング事業を手掛ける子会社の株式譲渡に伴い、関係会社株式売却損を特別損失として計上したことで、純損益は赤字に転落した。

今期の苦戦と来期の業績回復を見込むが、原料市況には注意
続く21/3期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、売上高が前期比12%減の305億円、営業利益が同17%減の14億円を予想する。従来は高付加価値製品の拡販による増益を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染症の流行によるインバウンド消費の減少や業務用市場向け製品の落ち込みに加え、原料高影響もあって苦戦が避けられない見通しとなった。翌22/3期は新型コロナ影響が一巡して業績は回復に向かう見込みだが、原料市況の変動には引き続き注意が必要だ。

 

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