ウチダエスコ<4699>新型コロナを契機としたIT投資加速が追い風に

2020/07/01

新型コロナを契機としたIT投資加速が追い風に

リサーチノート
(株)QUICK 原田 大輔

20/7期3Q累計の営業利益は2.8倍。学校IT整備案件やPC更新需要が好調
20/7期3Q累計(19年7月21日~20年4月20日)の連結業績は、売上高が前年同期比37%増の13,597百万円、営業利益が同2.8倍の1,539百万円だった。IT機器の導入サポートなどを手掛ける主力事業「ICTサービス事業」の収益が急拡大し、大幅増収、営業増益となった。同事業では、学校向けのIT機器販売、導入サポートが、大型案件の獲得もあり好調。20年1月のWindows7サポート終了に伴うパソコン更新需要も追い風となった。また、オフィス移転およびリニューアル需要を取り込んだ「オフィスシステム事業」の収益も伸長。民間、教育、公共機関向けのソフトウェア導入サポート案件の増加や、プロジェクト管理の強化によるシステムエンジニアの稼働改善が貢献した「ソリューションサービス事業」の損益も改善した。

20/7期通期の当研究所予想は据え置き。目先は新型コロナのマイナス影響を受けると想定
20/7期通期(19年7月21日~20年7月20日)の連結業績について会社側は、売上高で前期比16%増の15,900百万円、営業利益で同59%増の1,300百万円を計画。3Q累計の営業利益は通期計画を上回ったが、新型コロナウイルス感染拡大が業績に与える影響を予測できないことなどから、見通しを据え置いた。
QUICK企業価値研究所では20/7期通期の連結業績を、売上高で前期比17%増の16,000百万円、営業利益で同59%増の1,300百万円と予想。3Qまでは想定以上に好調な業績推移が続いたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い先行きに不透明感が強まっていることを踏まえ、前回予想(20年4月時点)を据え置いた。4Qは従来から、パソコン更新需要の収束や、前期が学校向け大型案件の一部前倒し対応で好調だった反動で、収益の落ち込みを見込んでいた。これに加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業活動の鈍化が影響し、案件の減少や先延ばしが発生すると想定する。一方、来期21/7期通期(20年7月21日~21年7月20日)の連結業績予想は見直し、売上高見通しを14,500百万円(同9%減)→15,500百万円(同3%減)、営業利益見通しを900百万円(同31%減)→1,200百万円(同8%減)に増額。学校向け大型案件の剥落(現時点で21/7期は大型案件の獲得を想定せず)やパソコン更新需要の一巡の影響が大きいが、新型コロナウイルス感染拡大を契機とした学校や民間でのIT投資拡大を追い風に、高水準な収益が続くと予想。特に、学校では、児童生徒に1人1台の学習端末を整備する「GIGAスクール構想」実現に向けたIT投資が加速するとみる。

 

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