ファーマライズホールディングス<2796>新型コロナの影響が不透明、予想据え置く

2020/05/13

新型コロナの影響が不透明、予想据え置く

リサーチノート
(株)QUICK 真下 弘司

3Q累計の営業利益は2.7倍、調剤薬局事業の収益が回復
20/5期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比横ばいの386億円、営業利益は同2.7倍の7.7億円、グループ再編に伴う税効果会計の影響等から法人税等調整額-4.5億円を計上し純損益は7.1億円の利益(前年同期は1.1億円の損失)となった。不採算店舗閉鎖や天候不順の影響等から物販事業は落ち込んだが、調剤薬局事業が補い売上高は横ばい。調剤薬局事業の収益が回復し大幅な営業増益。
セグメント別にみると調剤薬局事業は売上高が同1%増の305億円、セグメント利益(全社費用等控除前営業利益)は同2.0倍の10億円。引き続き地域医療(在宅医療・施設調剤)の実施や後発医薬品推進などかかりつけ薬局となるための取り組みを実施。処方せん枚数は減少したが、技術料を着実に獲得。物販事業は売上高が同4%減の67億円、セグメント損益は1.3億円の損失(前年同期は1.1億円の損失)。コンビニエンスストアおよびドラッグストアが依然採算改善の途上にあること、天候不順も響いた。

会社計画・企業価値研究所予想とも変更なし
QUICK企業価値研究所予想の20/5期通期の連結業績は、売上高が前期比横ばいの518億円(会社計画は516億円)、営業利益が同50%増の9.6億円(同9.1億円)、純利益は5.6億円(同3.9億円、19/5期は23百万円)。続く21/5期は、売上高が前期比横ばいの518億円、営業利益は同4%減の9.2億円、純利益は同68%減の1.8億円を予想する。3Qまでの業績は順調に推移、また20年4月の診療報酬・薬価改定の影響も当初想定よりも軽微にとどまる見通しだが、新型コロナウイルスの影響が不透明なこともあり前回予想を据え置く(会社計画も変更なし)。20/5期は調剤薬局事業の収益回復、グループ再編に伴う税効果会計の影響など一過性の特殊要因もあり各段階の利益とも大幅な増益の見通し。21/5期は診療報酬・薬価改定の影響で営業利益は小幅減益、特殊要因がなくなり純利益は大幅な減益を見込んだ。なお20/5期に実施したヘルシーワーク等の連結子会社化の影響は会計処理等が未定のため予想には織り込んでいない。
新型コロナウイルスの業績への影響は、20/5期3Qまでは軽微。原稿執筆現在、受診抑制(処方せん枚数が減少)や都市部コンビニエンスストアの販売不振などマイナス影響がある一方で、処方長期化による処方せん単価の上昇や郊外を中心にドラッグストアの販売順調などプラス影響もでている。

 

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