ケアサービス<2425>従来予想を維持するが、新型肺炎の影響を注視

2020/03/12

従来予想を維持するが、新型肺炎の影響を注視

リサーチノート
(株)QUICK 豊田 博幸

20/3期3Q累計営業利益は前年同期比13%減
20/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.5%増の69億16百万円、営業利益が同12.8%減の 1億39百万円。売上高を事業別にみると、主力の介護事業はデイサービスの営業拠点の統廃合による販売減があったものの、訪問入浴サービスの強化により前年同期比3.3%増の49億61百万円。エンゼルケア事業は新規出店による効果などが奏功し同4.9%増の15億11百万円。サービス付き高齢者向け住宅事業は19年12月に事業譲渡したため同0.7%増の4億44百万円にとどまった。利益面では台風19号による稼働日数の減少などが響き売上総利益率が19/3期3Q累計13 .1%→20/3期3Q累計12.5%に悪化。販管費は前年同期比1.1%増えた。営業拠点のドミナント化などで効率性が向上しコスト削減が進んだものの、新規採用や教育など人材投資の増加などが要因で、営業減益を余儀なくされた。

当研究所予想を 据え置き
3Qまではほぼ想定の範囲内で推移したとみており、QUICK企業価値研究所による20/3期の連結業績予想を据え置き、売上高が90億80百万円(前期比 2%増) 、営業利益は2億30百万円(同2%増)とする。事業別の業績動向は、介護事業が同3%増収の65億40百万円、営業利益が同1%減の6億80百万円を予想。営業体制強化で増収を確保するが、台風19号による影響で稼働日数が減少したことや、人件費の拡大などから営業減益の見通し。エンゼルケア事業は国内での事業所拡充効果により、売上高は同5%増の20億95百万円、営業利益は人件費増を吸収し同3%増の4億50百万円を予想する。フォーライフ事業は事業譲渡の影響により、売上高は同25%減の4億45百万円だが、営業損益は収支均衡(前期は14百万円の赤字)を見込む。なお、純利益はフォーライフ事業の譲渡に関する特別利益(2億19百万円)の計上などから2 億65百万円(同2.8倍)を予想する。
21/3 期の当研究所による連結業績予想は、売上高を90億円(前期比1%減)、営業利益を3億20百万円(同39%増) 、純利益を1億55百万円(同42%減)に据え置く。営業体制の強化による効果もあり、主力の介護事業やエンゼルケア事業の伸長を見込むが、フォーライフ事業が無くなるため、減収を余儀なくされよう。利益面では低採算のフォーライフ事業が無くなることや、ドミナント化進展による効率性向上などから、営業拠点強化による人員増の費用などを吸収するとみており営業増益を予想する。なお、純利益が減少するのは、20/3期計上の特別利益が無くなるため。
なお、新型肺炎の影響により、足元でデイサービス利用者の伸びの鈍化がみられる模様。利用者にとっては生活に必要なサービスであるため、当研究所では大きな落ち込みは想定しにくいとみている 。現時点では、従来予想を維持することにする。ただ、 今後の新型肺炎の感染の状況次第によっては業績見通しにも影響が出てこよう。今後の動向を注視したい。

 

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