ウチダエスコ<4699>大型案件の貢献で1Q好調も、先行き不透明感強い

2019/12/25

大型案件の貢献で1Q好調も、先行き不透明感強い

リサーチノート
㈱QUICK 原田 大輔

20/7期1Qの営業利益は4.8倍。大型案件含め学校向けIT機器導入案件が集中
20/7期1Q(19年7月21日~10月20日)の連結業績は、売上高が前年同期比69%増の5,923百万円、営業利益が同4.8倍の907百万円だった。学校向けIT機器導入の大型案件などが貢献した主力の「ICTサービス事業」の収益拡大などにより、大幅増収、営業増益となった。
事業別の営業利益は、「ICTサービス事業」が同3.2倍の860百万円。大型案件を含め学校市場向けタブレット端末などの販売、導入サポートが今四半期に集中し、大幅営業増益となった。20年1月のWindows7サービス終了に向けたパソコン更新需要も後押しした。その他の事業では、首都圏のオフィス移転やリニューアル需要を取り込んだ「オフィスシステム事業」の営業損益が同37百万円改善。民間、教育、公共機関向けソフトウェア導入サポートが好調だった「ソリューションサービス事業」の営業損益も同89百万円改善した。

当研究所予想は現時点で据え置き。案件集中の反動や、パソコン更新需要の減速が懸念
20/7期通期(19年7月21日~20年7月20日)の連結業績について会社側は、売上高で前期比4%増の14,300百万円、営業利益で同1%増の830百万円を計画。1Qの営業利益は通期見通しを上回ったが、期初に発表した見通しを据え置いた。2Q以降は、収益面で前年同期のハードルが高くなる。前期2Qはパソコン部品不足に伴いIT機器の導入サポート案件が1Qからずれ込んだ影響などで、前期下期は今期1Qに貢献した大型案件の一部前倒し対応などで学校市場向け案件が拡大し、いずれも大幅営業増益となっている。また、今後はキッティング(※)センターの能力増強に伴う費用も負担になるとしている。
QUICK企業価値研究所では、20/7期通期の連結業績を売上高で前期比4%増の14,300百万円、営業利益で同4%増の850百万円と予想。1Qは当研究所の想定を上回る好調な業績だが、外部環境の変化など先行きに不透明感が強いことから、現時点では前回予想(19年10月時点)を据え置いた。1Qの収益拡大に大きく貢献した学校市場向け案件は、繁忙期である1Qに案件が集中する傾向が年々強まっている。今期も、大型案件を含め過年度以上に1Qに案件が集中しているとみられ、2Q以降はその反動が見込まれる。また、Windows7サポート終了に伴うパソコン更新需要も、サポート期限を迎える20年1月以降は減速すると想定している。
※IT機器導入時に、必要なアプリケーションソフトのインストールや、各種設定を予め行って、すぐに使える状態にする準備作業

 

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