日本動物高度医療センター<6039>東京病院の開設が大きく寄与、収益成長が続く

2019/11/28

東京病院の開設が大きく寄与、収益成長が続く
ベーシックレポート
㈱ アイフィスジャパン   杉山 勝彦

民間で唯一の犬・猫向け高度医療施設
一般の動物病院では対処が困難な重篤の患者動物(犬と猫)に高度医療を施す二次診療施設の運営を事業とする。MRIなど人間用の先進医療機器を駆使し、専門的な知見と技術を持つ獣医師による年中無休の診療が特徴で、このような民間の二次診療施設は国内では同社のみ。川崎本院のほか、東京と名古屋に分院を持つ。患者動物は、連携する動物病院からの紹介に限定し、治療後は紹介元の動物病院に戻す治療システムを採用、19年9月末の連携病院は3,614軒で、全国の小動物病院の約30%に達する。
 
初診の大幅増で診療件数が累積的に拡大
犬猫の飼育頭数は減少傾向にあるものの、反面、高齢化が進んでいること、ペット保険への加入が伸びていること、などから重篤の患者動物に高度医療を施すニーズは急速に拡がっている。事実、同社の09年3月期から19年3月期に至る10年間の総診療件数の伸びは年率11.2%増に達する。基本的には、初診件数の増加が再診件数の累積的な増加につながり、総診療件数を押し上げるパターンが定着している。
 
分院開設が収益のスケールアップに
収益成長の最大の要因は、新たに当該地域周辺の患者動物を取り込む分院の開設である。分院の開業により、人件費や高額医療設備の導入が一時的に収益の圧迫要因になるものの、中長期的に売上高、利益のスケールアップが実現するパターンである。ちなみに、18年1月に開業した東京病院の場合、18年3月期こそ期末に開業費用が膨張し、減益決算を余儀なくされたが、翌19年3月期は同病院における初診患者の急増を背景に収益はV字型の回復を達成した。20年3月期も収益の牽引役を果たしている。
 

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