沢井製薬<4555>1Qは米国の落ち込みを日本が補い2割営業増益

2019/09/13

1Qは米国の落ち込みを日本が補い2割営業増益

リサーチノート
(株)QUICK 真下 弘司

1Qは4%増収、21%営業増益
20/3 期1Qの連結業績(国際会計基準:IFRS)は、売上収益が前年同期比4%増の471 億円(通期会社計画に対する進捗率は26%)、営業利益は同21%増の89億円(同34%)となった。セグメント別にみると日本は売上収益が同7%増の378億円、営業利益は同37%増の82億円。国内ジェネリック医薬品(後発品、以下GE)市場は18年4月の薬価引き下げの影響が一巡、同じく18年4月の診療報酬改定において実施された保険薬局における「後発医薬品調剤体制加算」の要件見直しなどGE 使用促進策の効果で薬局市場を中心にGEの需要が伸長。同社でも17年度(17年6月・12月)および18年度(18年6月・12月)収載品目を中心に伸長したほか、工場再編による生産体制の見直しなど原価低減もあり4割近い増益。米国は売上収益が同7%減の93億円、営業利益は同50%減の6.5億円。中枢神経用薬は堅調に推移したが、利益率の高い既存品が落ち込み大幅な減益。

会社計画・当研究所予想とも変更なし
20/3期通期の連結業績に関して会社は、売上収益が前期比横ばいの1844億円、営業利益は同横ばいの258億円を計画。1Qの業績は日本事業、米国事業ともほぼ計画通り進捗しているとして期初公表の計画を据え置いた。セグメント別の業績見通しは、日本の売上収益は同3%増の1491億円、営業利益は同6%減の228億円、米国は売上収益が同12%減の353億円、営業利益は同91%増の30億円。
QUICK企業価値研究所予想の20/3期の連結業績は、売上収益が前期比1%増の1866億円、営業利益は同2%増の264億円。続く21/3期は、売上収益が同2%増の1912億円、営業利益は同2%増の270億円を予想する。1Qの日本事業の業績は想定以上に順調に推移しているが、現時点では20年4月の診療報酬・薬価改定の内容が不透明(詳細は今後議論)なこともあり前回予想を据え置く。20/3期は19年10月の消費税率引き上げに伴う薬価改定や研究開発費の増加等から日本は苦戦を見込むが、研究開発費の減少等による米国の収益改善を見込み増収・増益を予想。21/3期は20年4月の薬価改定の影響は懸念されるが、販売数量の増加による日本の収益回復と米国の安定した貢献を見込み増収・増益を予想する。

 

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