星光PMC<4963>想定以上の原料安と合理化により利益面で上方修正

2019/09/13

想定以上の原料安と合理化により利益面で上方修正

アップデートレポート
(株)QUICK 伊藤 健悟

上期は新規連結や原料安の効果で業績が拡大
19/12期上期の連結業績は、売上高が前年同期比8%増の135億円、営業利益が同29%増の 12億円となった。製紙用薬品事業では、国内に加えて中国でも紙の生産量が減少したため減収を強いられたが、原料安の効果で利益は増加。樹脂事業では主力の印刷インキ用樹脂などの苦戦が続いたものの、19年1月に新綜工業を連結子会社化した効果で業績を大きく拡大した。化成品事業も水系塗料用モノマーの出荷回復で好調に推移し、連結全体で増収、増益を達成した。

中国での需要減速の影響を受けるが、通期でも増益を見込む
19/12 期通期の連結業績に関してQUICK 企業価値研究所では、従来予想を売上高 285億円→276億円(前期比7%増) 、営業利益 24 億円→ 25億円(同27%増)へ修正する。従来、新綜工業の連結子会社化と乾燥紙力増強剤などの出荷増で増収、増益になるとみていた。見方に大きな変更はないが、米中貿易摩擦による全般的な需要低迷で中国での出荷が総じて苦戦。円高による手取り減少もあって売上高の見通しを減額した。利益面でも販売数量減がマイナス要因となるが、原料安と合理化、製品構成改善などの効果が想定以上に大きく、上方修正 となった 。
翌20/12 期も増収、増益を予想する。国内の紙やインキの市場は縮小傾向が続く見込みだが、板紙やグラビアインキなどは拡大する公算が大きい。中国市場も環境対応製品を中心に伸長しよう。こうした分野で販売を伸ばすとともに、 CNF(セルロースナノファイバー) など新規分野の製品の出荷も増加し、業績は拡大に向かうと考える。
21/12期までの中期経営計画では、CNFを含めた新規事業と海外事業の拡大による成長を目指している。 19年7月には高成長の続くベトナムでの工場新設も発表した。引き続き、成長手段の 1 つである M&A(合併・買収)を含めて今後の動向を注目していきたい。

 

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