いちご<2337>20/2期業績は先行投資で一服も、中長期成長基調は不変

2019/07/10

20/2期業績は先行投資で一服も、中長期成長基調は不変
ベーシックレポート
㈱アイフィスジャパン 堀部 吉胤

不動産再生流動化の代表的企業
2000 年設立の不動産再生流動化のパイオニアにして代表的企業。20億円前後の中規模オフィス、商業ビルのバリューアップに強みをもつが、アセットタイプ、アセットクラスの多様化を推進中。19/2 期末の自己勘定による保有不動産残高は2,194 億円。現状、賃料収入を中心とするストック収益と物件売却益を中心とするフロー収益の比率は約半々。いちごオフィスリート投資法人、いちごホテルリート投資法人、いちごグリーンインフラ投資法人のシングルスポンサー。

20/2期業績は先行投資負担などにより踊り場となる見込み
中計最終期の19/2 期業績は、営業利益262 億円(前期比19.9%増)、純利益153 億円(同9.7%増)。中計の利益計画をクリアし、各段階利益で過去最高益を更新。主力の心築事業が、バリューアップ進展などによる賃貸収益の増加、好調な不動産売買市場を背景にした売却益の増加で牽引した。
20/2 期会社業績予想は、営業利益265 億円(前期比0.8%増)、純利益150 億円(同2.4%減)。IT・人材投資、広告宣伝費といった先行投資負担や、販売用不動産から固定資産への戦略的振替229 億円による減価償却費増により業績は踊り場となる計画。

中長期的な成長を志向し、11 年間の長期VISION を策定
19/2 期末の保有不動産の含み益は509 億円(前期末比54 億円増)。鑑定評価額を大きく上回る価格で売却できており、含み益は温存されている。長期金利の上昇懸念は後退し、当面売買市場は堅調に推移しよう。21/2 期は費用増が一服することもあり、増益基調を回復しよう。
30/2 期までの長期VISION を発表。ストック収益比率を53%から60%以上に高めるほか、物件売却益以外のフロー収益を増やし不動産市況に左右されにくい収益構造を構築することで長期安定成長を目指す。

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