サンセイランディック(3277・JASDAQ スタンダード)

2012/07/24

1 2 / 1 2 期会社業績予想の大幅下方修正を発表
リサーチノート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

仕入れの遅れから12/12 期会社業績予想を大幅下方修正したが、サプライズはない
7 月13 日に12/12 期2Q 累計(1-6 月)及び通期の会社業績予想の下方修正を発表。通期予想の下方修正幅は、売上高14.1 億円(-13.0%)、営業利益3.8 億円(-47.5%)、経常利益3.8 億円(-55.0%)、純利益 2.0 億円(-52.0%)。大幅下方修正の主因は、主力の不動産販売事業における仕入れの遅れ。特に最も利益率の高い底地の仕入れが遅れている。11/12 期は底地の大型バルク案件の販売に時間をとられ、仕入れが低調になった結果、期初の棚卸資産が36.9 億円と少なく、もともと期中仕入れ期中販売の依存度の高い計画だった。仕入れの平準化を目指し1 月に販売部門と仕入れ部門を分離する大幅な組織改編を行ったが、引継ぎの混乱から1Q(1-3 月)の仕入高は10.5 億円(うち底地4.5 億円)にとどまった。2Q(4-6 月)の仕入高は20 億円強と盛り返したものの、底地案件で複数のキャンセル、期ずれが発生したこともあり、1Q の出遅れを挽回するには至らなかった。1Q の仕入れ状況からみて業績予想下方修正は避けられない情勢だったため、今回の下方修正にサプライズはない。修正売上高の9 割の仕入れが済んでおり、一段の下方修正の可能性は乏しいだろう(今期業績に寄与するのは9 月頃の仕入れ分まで)。前期比では2 桁増収予想ながら大幅営業減益予想なのは、①底地案件の利益率の悪化(11/12 期及び今上期の仕入れが低調だったことを受け、利益率が低くなりがちな販売後半に当るものの比率が高くなることによる)、②不動産販売事業の中で最も利益率の低い所有権の売上構成比が高まること、による。尚、2Q 累計決算の発表は8 月10 日の予定

税制変更の追い風もあり、基本的に業績拡大期にあるとの見方に変わりはない
13/12 期業績は、今下期の仕入れ次第の面はあるが、組織改編による混乱が収束しつつあることに加え、底地案件の販売に関し利益率の高い販売初期のものの比率が高まるため、V 字回復の可能性が高いだろう。 12/12 期の業績の落ち込みは一過性であり、業績は拡大期にあるとの見方に変わりはない。6 月26 日に社会保障と税の一体改革関連8 法案が衆院を通過し、相続税の増税が決定的な情勢となっており、物納要件の厳格化とあいまって、相続に絡む底地の売却ニーズは今後、益々高まるとみられる。業績を左右する仕入れ面において税制面からフォローの風が吹いていることに加え、上場による知名度向上を受け、仕入れチャネルの拡大も期待される。

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