新田ゼラチン<4977>好採算製品の販売苦戦と原料高が重荷に

2019/03/15

好採算製品の販売苦戦と原料高が重荷に

アップデートレポート
(株)QUICK 伊藤健悟

3Q累計で減収、大幅営業減益に
19/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比4%減の271億円、営業利益が同35%減の5.5億円、純利益が同81%増の9.6億円となった。フードソリューション分野が製菓・調理用ゼラチンの苦戦や海外での低迷で減収となったほか、ヘルスサポート分野も美容用途のコラーゲンペプチドが苦戦して若干ながら減収に。スペシャリティーズ分野は、接着剤事業の再編の影響と紙おむつなど衛生材料用途の不振で落ち込み、連結全体で売上高は小幅減となった。減収の影響に加え、好採算製品の苦戦と原料高による採算の悪化で大幅な営業減益に。一方、特別利益の計上で純利益は大幅増となった。

来期は回復を見込むが、利益面で従来予想を下回る見通し
19/3期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、従来予想を売上高365億円(変更なし、前期比3%減)、営業利益12億円→7.0億円(同36%減)へ修正する。従来は、接着剤事業の再編で売上高が伸び悩むものの、コンビニ惣菜用ゼラチンや美容用途のコラーゲンペプチド、食品材料などが販売を拡大するとともに、原料市況の下落と値上げにより採算も改善して営業増益になるとみていた。しかし、好採算の製菓・調理用ゼラチンや美容用途のコラーゲンペプチドが想定以上に苦戦し、製品構成が悪化。魚原料価格の上昇も厳しく、従来の営業増益見通しから一転、今期は大幅な減益が避けられない見込みとなった。翌20/3期は売上高が前期比4%増の380億円、営業利益が同57%増の11億円を予想する。販売数量増と値上げの効果で業績は回復するものの、魚原料の高騰の影響が厳しく、利益面で従来予想を下回る見通しだ。

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