ケアサービス<2425>介護報酬改定の影響吸収し、ほぼ想定内で推移

2019/03/07

介護報酬改定の影響吸収し、ほぼ想定内で推移

リサーチノート
(株)QUICK 豊田 博幸

19/3期3Q累計は売上高が3%増、営業利益は15%増
19/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の66億84百万円、営業利益が同15.0%増の1億60百万円。主力の介護事業は介護報酬改定(18年4月)の影響があったものの、営業拠点のドミナント化が進展。効率性の上昇により吸収し、売上総利益率が12.9%→13.1%に小幅改善。販管費が人材紹介事業など新規事業への費用が増えたほか、新規採用者のコストの増加などから同3.2%増えたが、営業利益は増加した。売上高の伸びがやや鈍かったが、効率性の上昇が確認でき、利益改善は進んだと評価している。
主要事業の業績動向をみると、介護事業は介護報酬改定によりサービス単価の低下があったものの、積極的な営業活動により売上高は同2.8%増の48億3百万円。営業利益は人件費の増加を吸収し同2.7%増の5億61百万円。エンゼルケア事業は、売上高が同4.6%増の14億40百万円、営業利益は同4.1%増の2億72百万円。施行件数の増加が貢献した。直近四半期である19/3期3Q3カ月の売上高営業利益率をみると、介護事業は12.7%と、7四半期連続で10%を超えた。エンゼルケア事業は21.7%と、3四半期ぶりに20%を超えた。19/3期1Qを直近のボトムに改善基調にある。

19/3期および20/3期の当研究所予想を据え置き
QUICK企業価値研究所では、3Q累計は売上高の伸びが鈍く、利益の伸びはやや高いが、ほぼ想定内で推移したとみている。4Qもほぼ想定の範囲内で推移しているとみられ、19/3期通期の連結業績予想を据え置き、売上高が前期比4%増の89億50百万円、営業利益が同10%増の2億60百万円とする。事業別の業績動向の見方も変わらない。介護事業が同4%増収の64億円、営業利益が同3%増の7億50百万円を予想。介護報酬改定の影響をドミナント化進展効果などで吸収する見通し。エンゼルケア事業は国内での事業所拡充効果により、売上高は同5%増の20億5百万円、営業利益は人件費増を吸収し同2%増の4億40百万円を予想する。サービス付き高齢者向け住宅事業は競争の激化により売上高は同2%減の5億45百万円だが、営業利益はコストの見直しにより4百万円→20百万円と回復を見込む。
会社計画も据え置かれ、売上高が同3%増の89億10百万円、営業利益が同9%増の2億56百万円としている。
20/3期の当研究所による連結業績予想も据え置き、売上高が前期比5%増の94億円、営業利益が同54%増の4億円とする。主力の介護事業の堅調な拡大に加え、高採算のエンゼルケア事業の伸長を見込む。利益面では介護事業のドミナント化進展による効率性向上により、営業拠点強化による人員増の費用などを吸収するとみている。

中国事業や、人材紹介事業の状況
中国事業に関しては、コンサルティングや教育研修などを主体に推進。中国でのビジネスは引き合いも強いが、事業者の育成が遅れており、同社では合弁による事業での規模の成長よりも、着実な成長が見込める事業内容を選択した。現在は、上海での訪問入浴を中心にサービスを展開。中国ビジネスは社会・法体制の違いで苦戦する企業が多いが、現時点では、同社は現地の官公庁とのコンタクトや、現地スタッフの採用は円滑に進んでいるようだ。
また、17年4月に、人材事業を主力とする完全子会社ケアサービスヒューマンキャピタルを設立。同社グループの人材業務代行を行うほか、19/3期より本格的に介護人材紹介業に参入した。介護人材は地域に密着する傾向が強く、同社のように東京を中心にドミナント化が進んだ企業は、細分化された地域ごとに人材を抱えており、優位な展開が期待できる。初年度の売上高は当初計画通り35百万円程度となりそうだ。来期以降、期ごとに倍の売上高を確保していくことを目標として掲げている。

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