イード<6038> 18 年 6 月期は CMP 事業の収益改善により増益に転じる会社計画

2018/03/12

専門性の高いニュース記事を作成して配信するメディアサイトの運営が主力事業
18 年 6 月期は CMP 事業の収益改善により増益に転じる会社計画

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

◆ 事業内容
・イード(以下、同社)は、専門性の高いニュース記事を作成して配信する Web メディアサイトを運営するCMP事業が主力で、17年12月末現在48 サイトを運営している。その他、リサーチソリューション、EC ソリューション を提供する CMS 事業も手掛けている。

◆ 18 年 6月期上期決算の概要
・18/6 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 2.3% 増の 2,254 百万円、営業利益は同 88.1%増の 121 百万円であった。
・CMP事業、CMS事業とも売上高は堅調な伸びとなった。主力のCMP事 業において、コスト削減が想定以上に進んだことで利益率が改善し、営 業利益は期初予想(44 百万円)を大幅に上回った。

 ◆ 18 年 6月期の業績予想
・18/6 期の会社計画は期初計画通り、売上高が前期並みの 4,401 百万円、 営業利益が前期比 26.1%増の 110 百万円である。上期実績の営業利益 が通期の営業利益計画を超過しているものの、同社はビジネス環境等を 考慮し、通期計画を据え置くとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/6 期の業績予想につ いて、上期の結果を考慮して会社予想並みの前回予想を増額修正し、 会社計画を上回る水準を予想する。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、CMP 事業の収益力回復のために様々な施策に取り組んでいる。 18/6期は、 「専門メディアとして各業界を深掘りしたビジネス開発」、 「メディア運営力を活かした B2B ビジネスの拡大」の二項目をメデ ィア事業の再成長に向けた方針としている。
・新事業領域としてヴァーチャルリアリティ(VR)技術を活用したデ ジタルコンテンツの販売などにも取り組んでいる
・当センターでは、様々な取り組みにより、CMP 事業の収益は回復に向か うと見ており、20/6 期まで増収増益が続くと予想する。

>>続きはこちら(1.82 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ