白鳩<3192> 17 年 8 月期上期は二桁増収となる一方、価格競争の激化により減益

2017/05/01

インナーウェアのインターネット通販を展開
17 年 8 月期上期は二桁増収となる一方、価格競争の激化により減益

業種:小売業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・白鳩(以下、同社)は、インナーウェアをインターネット上の様々なチャネ ルを通じて個人客に販売するインターネット通販事業(以下、EC)を手掛 けている。
・主な販売チャネルは自社サイトの他、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」 などで、国内での販売に加えて、中国を中心とした海外向け越境 EC も 手掛けている。

◆ 17 年 8 月期上期決算の概要
・17/8期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比11.4% 増の 2,530 百万円、営業利益は同 22.9%減の 83 百万円であった。品揃 えの拡充の効果により国内販売は堅調であった。経費コントロールが順 調だった一方、価格競争の激化が響き減益となった。
・同社は上期の業績予想を発表していない。なお、通期業績予想に対す る進捗率は、売上高で 49.6%、営業利益で 32.6%となっている。

◆ 17 年 8 月期の業績予想
・同社は 17/8 期の業績について期初予想を据え置き、売上高は前期比 11.0%増の 5,100 百万円、営業利益は同 41.8%増の 255 百万円と計画し ている。品揃えの拡充や効果的な販促によって増収を図る一方、販促 関連費用などの経費コントロールを強化し、二桁増収増益を目指す 考えである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、粗利益率の想定を前回 から若干引き下げ、会社予想を下回る利益水準を予想している。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は事業の継続的な拡大のために、新規ブランドの開拓による品揃え の強化を図る方針である。また、OEM(コラボレーション)商品の拡充や 中国を中心とした海外市場への展開も積極的に進めている。
・当センターでは、上記の施策による業績拡大は継続すると考えており、 19/8 期まで増収増益が続くと予想している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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