ビジョン<9416> 17年12月期もモバイルWiFiルーターが好調に推移し、2割を超える営業増益見通し

2017/03/14

モバイルWiFiルーターレンタル事業と情報通信サービス事業が二本柱
17年12月期もモバイルWiFiルーターが好調に推移し、2割を超える営業増益見通し

業種:情報・通信業
アナリスト:難波 剛

◆ モバイルWiFiルーターのレンタルが急成長
・ビジョン(以下、同社)は、旅行者に対し、モバイルWiFiルー ターと呼ばれる通信機器を貸出すグローバルWiFi事業と、法人 を対象として、固定通信、移動体通信、ブロードバンドサービスの 加入取次や OA 機器販売等を行う情報通信サービス事業および、そ の他事業としてアスクルの代理店事業の 3 事業を営んでいる。

◆ 16 年 12 月期は 18.9%増収、60.3%営業増益
・16/12 期の連結業績は、グローバルWiFi事業がけん引し、売上高 14,843百万円(前期比18.9%増)、営業利益1,290百万円(同60.3%増) と過去最高を更新、9 月 27 日に上方修正した会社計画も上回った。
・増収効果に加えて、ボリュームディスカウントによる仕入条件の改善、端 末出荷オペレーションの改善によるWiFiルーターの回転率向上、精度 の高い受注予測による余剰在庫の削減により、売上原価率は 2.8%ポイ ント改善し、営業増益に貢献した。

◆ 17 年 12 月期業績予想
・同社は、17/12 期業績予想に関して、売上高を 16,713 百万円(前期比 12.6%増)、営業利益 1,606 百万円(同 24.5%増)と計画している。
・証券リサーチセンターでは、グローバルWiFi事業は今期も高い伸びが 続き、新規サービス等立上げの負担増を吸収し、売上高 16,886 百万円 (前期比 13.8%増)、営業利益 1,657 百万円(同 28.4%増)へ修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・グローバルWiFi事業は、今後も引き続き、国際ローミングに対しシェア を上げることで二桁の売上成長が期待できる。資本・業務提携、新規サ ービスの立ち上げによる収益貢献が 18/12 期以降期待され、20 %を超 える営業増益が続くことが期待できよう。

 

  >>続きはこちら(2.63 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ