デジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916 > 自社商品の拡販によって 19 年 6 月期に営業利益 10 億円を目指す

2016/10/24

組込みシステムの開発・検証やコンピュータ販売を手掛ける情報サービス企業
自社商品の拡販によって 19 年 6 月期に営業利益 10 億円を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知 淳

◆ 組込みシステムの開発・検証に強みを持つ情報サービス企業
・デジタル・インフォメーション・テクノロジー(以下、同社)は、金融業や通 信業などの業務システム開発や運用サポートを主力事業としており、組 込みシステムの開発・検証、カシオ製コンピュータや自社製ソフトウェア 商品の販売も手掛ける独立系の情報サービス企業である。

◆ 16 年 6 月期決算は 10%増収、23%営業増益
・16/6 期決算は、10.0%増収、22.9%営業増益、29.3%経常増益であった。 成長分野の自社商品事業が大幅に伸長したほか、主力サービスの金融 系の業務システム開発や車載系の組込み開発・検証が予想以上に好調 であったため、期初計画を上回る好決算となった。

◆ 17 年 6 月期の会社計画は 7%増収、9%営業増益
・17/6 期について同社は、引き続き、自社商品事業や業務システム開発、 組込みシステムの開発・検証が拡大し、7.2%増収、8.7%営業増益、1.1% 経常増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、16/6 期において、業務シ ステム開発の売上高と全体のコストが想定を上回ったことから、17/6 期の 業績予想を見直し、売上高は 9,950 百万円→10,065 百万円(前期比 7.7%増)に、営業利益は 715 百万円→603 百万円(同 14.9%増)に修正 した。

◆ 同社は 19 年 6 月期の営業利益 10 億円を目指す
・同社は、自社商品事業の拡販を利益成長のけん引役として、19/6 期に 営業利益 10 億円を目指す中期計画を発表した。当センターでは、自社 商品事業とそれ以外の事業が共に、同社の計画ほどには拡大しないと 想定しているものの、コストの伸びが鈍化してくるとみられることから、18/6 期以降の利益成長率は高まってゆくと予想している。

 

  >>続きはこちら(1.49MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ