日本コンセプト<9386> 新たな中期経営計画では18 年12 月期に営業利益25.4 億円を目指す

2016/03/28

ISO タンクコンテナを用いた国際複合一貫輸送を行う総合液体物流会社
新たな中期経営計画では18 年12 月期に営業利益25.4 億円を目指す

業種:倉庫・運輸関連業
アナリスト:松尾 十作

◆ 液体輸送の物流サービス業者
・日本コンセプト(以下、同社)は、ISOタンクコンテナ(以下、タンクコンテナ)を輸送容器として使い、有機化学品、食品材料などの液体を、グローバルに輸送するサービスに特化した物流会社である。
・タンクコンテナを自社保有し洗浄デポを整備、繰り返し利用することによる価格競争力と信頼性、日本国内での顧客基盤、グローバル展開する輸送網が強みとなっている。

◆15年12月期決算
・15/12期決算は、前期比6.8%増収、12.5%営業増益であった。国内デポの拡充による付帯サービス利用の増加等で採算性が向上したことと増収効果から増収率を上回る営業増益率となった。
・同社の15年5月時点の予想に対する達成率は、売上高98.2%、営業利益106.1%であった。営業利益の達成率の高さは、国内デポの拡充効果に起因する。

◆16年12月期業績予想
・16/12期について同社は、売上高11,830百万円(前期比7.5%増)、営業利益2,230百万円(同5.6%増)を見込んでいる。期末のタンクコンテナ数は前期末比概算350本増と予想している。この増加数量は14/12期、15/12期をやや上回る水準である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、売上高は従来予想を据え置き11,800百万円(前期比7.3%増)、営業利益は従来予想の2,150百万円を上方修正し2,280百万円(同8.0%増)と予想する。同社予想との差異は予想売上総利益率の相違によるものである。

◆投資に際しての留意点
・同社は連結配当性向20%を目安にしているが、16/12 期予想1株当たり年間配当金は15/12 期予定(株式分割考慮後)と同額の20 円としている。当センターは、16/12期の1株当たり配当金を年22円、17/12期以降も業績見通し及び配当性向目標に照らして増配が続くと予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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