クレステック<7812> 16 年 6 月期は減益予想も、17 年 6 月期業績は急回復が期待できる

2016/03/23

“トリセツ”業界のグローバルニッチプレーヤー
16 年 6 月期は減益予想も、17 年 6 月期業績は急回復が期待できる

業種:その他製品
アナリスト:大間知 淳

◆ 取扱説明書や梱包材の印刷・製造を手掛けるその他製品メーカー
・クレステック(以下、同社)は、各種製品に添付する取扱説明書や技術者 向け修理マニュアルなどの作成から、世界 90 言語以上への翻訳、海外 での梱包材の印刷・製造まで、顧客の海外展開を総合的にサポートする ユニークな「その他製品」メーカーである。

◆ 16 年 6 月期上期決算は 13%増収、73%営業減益
・16/6期第2四半期累計(以下、上期)決算は、13.4%増収、72.8%営業減 益であった(前年同期は公式な数値ではないため、前年同期比は参考 数値)。日本や東南アジアを主体に売上は好調に拡大したものの、中国 での生産減少や、日本や東南アジアでのコスト増加の影響が大きく、営 業利益は大幅減益となり、当期純損益は赤字に転落した。

◆ クレステックは 16 年 6 月期の期初計画を減額修正
・同社は上期の業績動向を踏まえ、期初に公表した 16/6 期の利益計画を 見直し、営業利益 728 百万円→580 百万円(前期比 10.8%減)、経常利 益 602 百万円→484 百万円(同 33.5%減)、当期純利益 366 百万円→ 213 百万円(同 46.4%減)に減額修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、上期の日本と東南アジア の売上高が想定以上だったことや、日本を中心にコストが嵩んでいたこと を受けて16/6 期の従来予想を見直し、売上高は15,539百万円→15,861 百万円(前期比 7.7%増)に増額する一方、営業利益は 718 百万円→546 百万円(同 16.1%減)に減額した。

◆ 17 年 6 月期は業績急回復が期待できる
・当センターでは、悪化していた中国東莞工場の稼働率が改善に向かうと みられることや、リストラ効果から米国子会社の赤字が大幅に縮小すると 期待されることから、17/6 期以降は業績が急回復すると見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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