オークファン<3674> 今来期は戦略的投資により利益率は一旦低下する見通し

2015/07/31

EC における価格情報を比較、検索、分析できるウェブサイトの運営が主力事業
今来期は戦略的投資により利益率は一旦低下する見通し

業種:サービス業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ EC における価格情報を比較、検索、分析できるサイトを運営
・オークファン(以下、同社)は、オンラインショッピングサイトやオークションサイトの価格情報の比較、検索、分析等が可能なウェブサイトを運営している。
・膨大なデータ量と分析ツールを武器として、特に個人を中心とした売り手のニーズを捉えたことで高い集客力を誇り、サービス課金とネット広告が同社の成長を牽引してきた。

◆ 15 年 9 月期上期決算は増収ながら営業減益
・連結決算に移行した 15/9 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高 583 百万円(前年同期単体比 23.8%増)、営業利益 78 百万円(同61.6%減)と増収ながら営業減益となった。
・サイト訪問者や会員数が順調に拡大したことによりサービス課金及びネット広告が伸長したほか、マーケティング支援も買収効果や好調な法人取引の拡大により増収に寄与した。一方、戦略的投資に伴う費用増が営業減益を招いた。

◆ 15 年 9 月期は戦略的投資により増収減益を見込む
・15/9 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高 1,500 百円(前期単体比 49.1%増)、営業利益 170 百万円(同 58.1%減)と増収減益を見込んでいる。サイト訪問者や会員数の拡大が増収に寄与するものの、成長加速のための戦略的投資により大幅減益となる見通しである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、15/9 期上期実績等から業績予想を据え置き、同社予想と同水準を見込んでいる。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/9 期上期実績や戦略の進捗等を踏まえ、中期業績予想についても据え置いた。
・サイト訪問者や会員数が順調に拡大していることや積極的な戦略投資による業績の底上げ、新規サービス(買い手課金や法人取引等)による業績貢献等により、17/9 期までの成長率として、売上高が年率43.9%、営業利益が同 25.4%と見込んでいる。

 

 >>続きはこちら(1.13 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ