フツパー(478A)通期計画の達成には下期における受注の獲得と納期管理が鍵

2026/08/26

AI技術で日本の製造業の課題を解決
通期計画の達成には下期における受注の獲得と納期管理が鍵

業種:情報・通信業
アナリスト:髙木伸行

◆ AI技術で製造業の課題を解決
フツパー(以下、同社)は、製造業の現場にまで降りたAIサービスの提供に注力している。主なサービスとして、外観検査自動化AIである「メキキバイト」をはじめとする「画像認識AIサービス」、顧客のビッグデータのAI分析サービスである「カスタムHutzperAI」などの「分析AIサービス」が挙げられる。

26/12期中間会計期間(以下、上期)の売上構成比は画像認識AIサービスが60.7%(25/12期通期72.5%)、分析AIサービスが26.3%(同24.4%)、AIによる人材配置最適化システム「スキルパズル」、及びインターネット接続不要の生成AIソリューション「ラクラグ」を提供する「その他AIサービス」が13.0%(同2.9%)であった(図表1)。

◆ 画像認識AIサービス
画像認識AIサービスの主力であるメキキバイトは、製造現場における目視での外観検査業務を自動化する外観検査自動化AIサービスである。製造ラインや検査対象に適した照明・カメラなどの選定・設置、不良検出のための最適なAIモデル構築、不良品の排除機構並びに搬送ラインとの連携に対応している。

AI判定はエッジAI注1を採用することにより、高速処理を可能にしている。また、製造現場で収集したデータをWeb上で可視化できるようにするサービスであるHutzper Insightを管理アプリケーションとして提供し、顧客自身によるAIモデルの精度の向上、品質管理を支援している。

ハードウェアのスポット販売に加えて、初年度はAI構築を20万円/月で、Hutzper Insightのライセンスを98,000円/月で提供し、2年目以降はライセンス収入をサブスクリプション形態で得ている(一部、Hutzper Insightを伴わない販売もある)。

メキキバイトというサービス名には、「目利き能力を備えたアルバイト」として、気軽に利用してもらいたいという想いが込められており、初期投資負担の小さい月額制での利用が可能となっている。従来のAI検査システムを自前で構築すると、設備投資やモデル構築費などで3千万円から1億円といった費用が必要となるケースと比較すると、同社システムは利用に向けてのハードルが低い価格設定となっている。

◆ 分析AIサービス
顧客が保有するビッグデータを活用し、高度な分析力を活かして、AI専門家チームが顧客企業のAI構築を支援するカスタムHutzperAIなどの分析AIサービスを提供している。

現場データをもとに、在庫予測や故障予測、作業時間分析等の分析サービスをスポット販売している。分析サービスを入口に次のビジネスにつながる可能性が広がるとともに、同社自身のノウハウの蓄積にもつながる事業となっている。

◆ その他AIサービス
その他AIサービスとしては、AIにより製造工程従事者の配置を最適化するシステムであるスキルパズルや蓄積された社内ナレッジをインターネット接続不要で活用できる生成AIソリューションであるラクラグを提供している。

スキルパズルは、生産計画に基づき、社員のスキル、資格、出退勤情報、勤務条件や人間関係等の情報から最適なシフト配置を瞬時に提案し、業務負担を軽減し、多能工化やスキルアップを促進するサービスである。利用人数に応じた従量課金によるサブスクリプション型で提供されている。

ラクラグは25年6月にリリースされたソリューションで、人手不足や世代交代に伴う経験値の希薄化という製造業の課題に対し、情報管理されたオンプレミス環境で安全にナレッジを循環させる仕組みをつくり、ベテランの知見を組織全体で活用できる形に変換して、生産性と品質の向上を支援している。情報セキュリティ意識が高い会社や研究開発部門での利用に適している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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