ラキール<4074> LaKeel DXで産業のデジタルトランスフォーメーション推進を目指す

2021/08/03

システム開発・保守サービスとクラウド型のシステム開発基盤を提供
LaKeel DXで産業のデジタルトランスフォーメーション推進を目指す

業種: 情報・通信業
アナリスト: 鎌田 良彦

◆ システム開発・保守サービスとクラウド上のシステム開発基盤を提供
ラキール(以下、同社)グループは、同社と子会社 3 社(Legend Applications China Holding、北京利衆得応用技術有限公司、ZEST)からなり、主に大企 業向けにシステムの開発と保守サービス、クラウド上のシステム開発基盤で ある LaKeel DXやそのプラットフォーム上で稼働する各種アプリケーション の販売を行っている。

同社グループの事業セグメントは、LaKeel事業の単一セグメントであるが、売上高はプロフェッショナルサービスとプロダクトサービスの 2 つのサービスに分類されている(図表1)。

◆ プロフェッショナルサービス
プロフェッショナルサービスは、大手建設会社、大手不動産会社、大手金融 機関等向けのオンプレミス注 1の基幹システムを対象に、システム開発サービ ス(フロービジネス)、システム保守サービス(リカーリングレベニュー)を展開 している。大口顧客としては、前田建設工業(1824 東証一部)や大東建託 (1878東証一部)が挙げられる。

◆プロダクトサービス
プロダクトサービスは、製品サービスとコンサルティングサービスからなる。製 品サービスでは、顧客がクラウド上の同社のシステム開発基盤でソフトウェア の機能部品を組み合わせて、顧客の業務に適したシステム開発を行う LaKeel DX や LaKeelのプラットフォーム上で稼働する各種のアプリケーショ ンを LaKeel 製品として販売している(図表 2)。LaKeel DXは19年5月にリ リースされた製品で20/12期における売上規模はまだ小さいが、同社が今 後最も注力する製品である。この他、他社から仕入れた LaKeel 製品以外の 販売も行っている。コンサルティングサービスは、主にLaKeel DX導入に際 してソフトウェア部品の開発等を行っている。

子会社の北京利衆得応用技術有限公司は、中国における LaKeel 製品の 開発拠点であり、Legend Applications China Holdingは北京利衆得応用技 術有限公司を子会社とする中間持株会社である。ZESTは、コンサルティン グサービス向けに開発人材供給を行っている他、金融機関向けに専門エン ジニア派遣等を行っている。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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