ポート<7047> 21年3月期は中期経営計画に沿った事業投資を行うことによる減益を見込む

2020/12/11

就職活動や保険に関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を展開
21年3月期は中期経営計画に沿った事業投資を行うことによる減益を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ポート(以下、同社)は、就職活動やカードローンなどに関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を手掛けている。運営するサイトは「キャリアパーク!」、「マネット」などである。
・同社はインターネットメディア事業の単一セグメントで、子会社は20年7月に子会社化した就活に関する口コミ情報サイトを運営する就活会議及び外装塗装専門サイトを運営するドアーズの2社である。

◆ 21年3月期上期決算の概要
・21/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比2.2%増の1,841百万円、営業利益は同86.0%減の41百万円であった。連結開始に伴いリフォーム領域が加わったことで小幅な増収となったものの、既存領域は新型コロナウイルス感染症拡大による就職活動の停滞などの影響を受けて減収であった。就活会議及びドアーズの子会社化に伴い人件費や広告宣伝費が増加し、大幅な営業減益となった。

◆ 21年3月期の業績予想
・20年9月に公表した21/3期の会社計画は、売上高が前期比4,100~4,500百万円(20/3期は4,103百万円)、営業損益が130百万円の損失~0百万円(同699百万円の利益)である。中期経営計画に基づき、会員数を伸ばすためのコンテンツ投資や、マッチング制度を向上させるためのシステム投資を積極化することなどから21/3期の業績は20/3期を大幅に下回る計画となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では上期実績を踏まえ、売上高4,495百万円(前期比9.6%増)、営業利益100百万円(同85.7%減)を予想した。

◆ 事業戦略
・同社は、事業拡大のための投資を積極化する中期経営計画を公表している。主力領域でのユーザー数増加やマッチング率向上を図るとともに新規領域への進出も進め、事業基盤を強化する考えである。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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