サンケイリアル(2972)の太田社長、「POは早めに」
12日、サンケイリアルエステート投資法人(2972)が東京証券取引所に上場した。初値は公開価格の10万円を3.00%下回る9万7000円で、終値は10万700円だった。スポンサーはフジ・メディア・ホールディングスの完全子会社であるサンケイビル。上場時のポートフォリオは8物件で434億円。資産運用会社のサンケイビル・アセットマネジメントの太田裕一社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

スポンサーのサポートなど外部成長性とリートの内部成長余力について話す太田社長
―初値が公開価格を下回った
相場を見ると初値は一旦下がり、後場は戻して10万700円で引けており、見立てとしては想定の範囲内と考えている。
―このタイミングでの上場は
スポンサーのサンケイビルが非上場であるため、新規の投資開発資金は借入金がメインになっており、資本市場へのアクセスが検討対象となっていた。数年前から本格的に検討し、上場リートを組成することが最適との判断に至った。
―特徴は
ポートフォリオのうちオフィスビルが80%程度で、用途を特定しないサブアセットが20%。都心オフィスビルが中心で平均築年数は15.3年。現状でオフィスビルリートの中では最も築浅となる。スポンサーの旗艦物件が25%、築浅物件が4割、都心収益物件が3割強。この構成がクオリティの高さとスポンサーのコミットメントを示している。
―外部成長性について
資産循環型ポートフォリオの考え方でスポンサーとともに成長する。各種の外部成長サポートを受けられる。
―内部成長性について
スポンサーのプラットフォームを最大活用することで持続的成長を図る。スポンサーが長年培ってきたリーシング力やテナントとの良好な関係を背景に、価値を丁寧に正確に訴求する。足元の賃料改定実績は増額改定は賃貸面積ベースで55%を占め、増額率は記事の全文はこちら

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