(3645:東証マザーズ) メディカルネット 減収減益も歯科分野は引続き好調

2018/10/25

medicalnet

今回のポイント
 
・19年5月期第1四半期の売上高は前年同期比6.1%減の3億81百万円。3事業とも減収だった。営業利益は同73.7%減の15百万円。人材採用、広告宣伝、新サービスの構築など引き続き積極的な投資を行った。過年度法人税等の計上により当期純利益は9百万円の損失に転じた。

・上期及び通期予想に変更は無い。19年5月期の売上高は前期比20.0%増の20億89百万円の予想。メディア・プラットフォーム事業は、歯科分野は引き続き好調で、美容分野も回復を見込んでいる。医療機関経営支援事業は、体制を強化し新事業及び新商材の取扱に注力する。SEO対策サービス、リスティング広告運用代行ともに増収予想。医療BtoB事業は前期の様な大型広告受注が未定のため、新規コンベンション等で売上の獲得を図る。営業利益は同10.6%増の1億68百万円の予想。今期も成長のための投資を積極的に行う。既存サイトの拡充や新サイト開発などサービスの多様化を図り、業務拡大により労務費が増加するほか、営業力強化のための人件費および新サービス投入に係るマーケティングのための広告宣伝費も増加する。配当は前期と同じく2.00円/株を予定。予想配当性向は9.7%。

・第1四半期は3セグメントともに減収減益で、進捗率も例年を下回るスタートとなった。短期的には第2四半期からの巻き返しを、中長期的には既存3事業の拡大スピードと共に、成長戦略の柱と位置付ける「予防医療・未病医療」事業化の取り組みの具現化・収益化の進捗状況を引続き注目したい。

 
会社概要
 
「インターネットを活用し健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします。」を企業理念とし、歯科医院の経営をトータルで支援する「歯科医療プラットフォームビジネス」、歯科のみでなく医療、美容、ライフスタイルから、子育てママのサポートまで生活者にとって有益な情報を提供する「生活者向けサービス」、歯科関連企業のマーケティング支援などを行う「事業者向けサービス」を展開している。
生活者・歯科医院・歯科関連企業を結ぶビジネスモデルを有する唯一の企業。18年5月末で35,523名に上るメディカルネットグループ会員数が大きな資産。
 
 
歯科医にターゲットを絞り、インターネット広告を中心としたビジネスを展開しようとした企業は多数あったが、個人事業主が多数を占める歯科医に対し継続的な営業を展開することが出来ず、ほとんどの企業が撤退していった。
これに対し同社は、歯科医の中でも自由診療に対象を絞り込んだうえ、ビジネスの成功のみでなく、創業時のビジョンを重視し、歯科医に対しては「新しい治療の理解と普及」や「地域医療の改善や治療に専念できる環境の提供」を、患者に対しては「より良い治療方法の情報提供」を目指し地道な努力を継続した結果、多くの歯科医師から圧倒的な共感を勝ち取り、生活者・歯科医院・歯科関連企業を結ぶビジネスモデルを有するオンリーワン企業となった。
 
【1-2 企業理念など】
「インターネットを活用し健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします。」を企業理念とし、以下のMISSION、VISION、VALUEからなるミッションステートメントを掲げている。
 
 
同社では、全社員に理念、VISIONを浸透させることを重視して、様々な取り組みを行っている。
2016年12月の社名変更も理念経営をこれまで以上に徹底して行っていくという経営からの社内外へのメッセージである。
中堅層育成のための2か月に1回の集合研修の場や中途採用時には平川会長・平川社長自らが同社の価値観を繰り返し繰り返し語りかけている。
また、各事業ユニットおよび社員各人のVISION実現に向けた取り組みや実績を定量的・定性的に評価する仕組みもスタートさせた。
この評価制度を通じてビジョンや理念の更なる浸透を図り、より強固な組織づくりを目指している。
 
【1-3 市場環境】
◎歯科診療市場
厚生労働省の調査によれば、2017年度の歯科診療医療費は約2.92兆円で、前年比1.4%増と微増にとどまった。日本の健康保険財政状況からは今後も大きな伸びは予想できない。
一方、歯科診療所は2018年6月末で68,787か所であった。増加ペースは低下したものの、高水準・横這いが続いている。

インプラントやホワイトニングなどの自費診療の普及や口腔衛生意識の高まりはあるものの、医療費抑制政策が続く中、歯科医院は過当競争状態にあると言われており、取り巻く経営環境は引き続き厳しい。
集客増を中心とした有効な施策に対する歯科医院のニーズは極めて大きいと思われる。
 
 
 
◎インターネット広告市場
医療機関経営支援事業における歯科医の集客のための重要なソリューションである「インターネット広告」は高成長が続いている。
電通が発表している「日本の広告 2017」によれば、金額面で多数を占めるマスコミ四媒体は地上波テレビや新聞が長期低落傾向にあることから、総広告費は2005年からの12年間で微減となっている。
一方、インターネット広告は2桁の伸びが続いており、その中でもより一層費用対効果を期待できる「リスティング広告」などいわゆる運用型広告はインターネット広告全体の半数以上を占めている。
こうした傾向は今後も続くと思われ、歯科医にとってのマーケティングツールとしてインターネット広告はますます重要なものとなるだろう。
 
 
 
【1-4 事業内容】
<サービス概要>
『インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします』という企業理念の下、生活者、歯科医院、歯科関連企業に対しそれぞれ以下のようなサービスを提供している。
 
(生活者向け)
歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報を各種ポータルサイトを通じて提供している。
また、対象は歯科のみでなく医療、美容、ライフスタイルから、子育てママのサポートと幅広い。
 
(歯科医院向け)
競争の激しい歯科医院業界に対し、様々な角度から経営支援サービスを提供している。
送客集客に結び付くホームページ制作やWebマーケティング、歯科従事者のための求職サイト運営による人材・キャリアサポート、日々の歯科治療で必要となる消耗品や歯科材料および高度管理医療機器導入のトータルサポートに加え、歯科医院の新規開業に伴う、物件、設備・インフラ、ホームページ、集客などのトータルサポートも提供している。
 
(歯科関連企業向け)
歯科医院向けビジネスを拡大させたい歯科関連企業のサポートを行っている。
ここで重要な役割を担っているのが、同社が運営する、歯科医療従事者登録数が2018年5月末時点で約28,067名と日本最大級である歯科医療総合情報サイト「Dentwave」である。

「Dentwave」におけるバナー広告やメールマガジンといった広告掲載に加え、登録者を対象としたネット調査「デントリサーチ」も、マーケティングのための有効なツールとして高い評価を受けている。スピーディに精度の高い調査が可能であることに加え、職種、専門、年代、エリアなど細かいスクリーニングにも柔軟に対応しており、多くの歯科関連企業が導入している。
ほかにも、学会や企業のWebサイトやランディングページおよびカタログなどの制作、歯科コンベンションや歯科イベントの企画・集客・運営支援も行っている。
 
<報告セグメント>
開示上の報告セグメントは、「メディア・プラットフォーム事業」、「医療機関経営支援事業」、「医療BtoB事業」の3つ。
 
 
(1) メディア・プラットフォーム事業
「からだ」・「健康」・「美」に特化した情報を提供するサイトの開発・運営を行っている。
様々な切り口で、歯科分野、美容・エステ分野、子育て分野合わせて、125のメディアを運営している。
 
 
主なポータルサイトは歯科医院検索、歯科医院紹介、歯科医師の紹介に加え、患者に対する情報提供として、治療説明、よくある質問と回答のQ&Aといったコンテンツも掲載している。
 
(美容・エステ分野)
 
主なコンテンツは、エステサロン検索、エステサロン紹介、総合人気ランキング、キャンペーン人気ランキング、コース人気ランキング、実際にエステサロンで受けた施術の感想等を掲載した体験レポートなど。

(子育て分野)
「妊娠時から6歳児までの子供を持つママ」をターゲットとしたママ向け子育て情報サイト「まんまみーあ」を運営しているほか、プレママから3歳児の赤ちゃんを育てるママ向けコミュニティアプリ「Moopen(モープン)」を前期にリリースした。
 
*ビジネスモデル
各ポータルサイトは、歯科医院やエステサロン等を顧客として、広告料収入を得て運営している。
インターネットユーザーは、各ポータルサイトにおいて、無料で歯科医院、エステサロン等の情報を検索・閲覧することができる。
広告料収入の具体的内容は、主に①クライアント紹介ページの初期制作料及び月額掲載料、②クライアントのホームページへのリンクを貼ったバナー広告の月額掲載料となっている。
契約形態は原則12カ月の継続契約(自動更新)であるため、収益モデルは積上げ式のストックビジネスとなっている。
 
(2)医療機関経営支援事業
①SEM事業
検索エンジンの検索結果において検索順位を上位表示させることを目的としたSEO(検索エンジン最適化)サービスや、ヤフー株式会社及びGoogle Inc.が運営するポータルサイトにおけるリスティング広告(検索連動広告)の運用代行サービスを提供している。
 
① SEO
検索エンジンを活用してホームページへの集客やホームページから情報配信を行うクライアントに対して、検索エンジンの表示順位判定基準(アルゴリズム)を分析し、ホームページの状態を最適化することにより、ホームページの検索エンジンからのキーワードに対する評価を高め、検索エンジンの検索結果において検索順位を上位表示させることを目的としたSEOサービスを提供している。

定額料金により複数のキーワードでYahoo! JAPAN又はGoogleの検索結果を上位表示させる月次定額型サービスと、特定のキーワードでYahoo! JAPAN又はGoogleの検索結果の順位に応じた料金が発生する成功報酬型サービスがある。
 
② リスティング広告(検索連動広告)
ヤフー株式会社及びGoogle Inc.が運営するポータルサイトにおいてリスティング広告(検索連動広告)の運用代行サービスを行っている。
「リスティング広告」とは、検索エンジンの検索結果ページに設定された広告枠に表示される広告のことで、インターネットユーザーが広告をクリックした場合にのみ広告主に広告料が発生する。

クライアントにとって費用対効果の高い広告運用を実現するため、キーワードや広告原稿の提案から、運用面における入札価格の調整や予算管理までの総合的なサービスを提供している。
 
②事業者向けホームページ制作・メンテナンス事業
主に「からだ」・「健康」・「美」に関連する事業者(歯科医院、エステサロン等)をクライアントとしてホームページ制作・メンテナンス事業を行っている。
インターネットユーザーが、その歯科医院やエステサロン等に対して安心感を持ってもらえるように「清潔感・高級感」を重視したウェブデザインを手掛けるほか、歯科分野及び美容・エステ分野に特化している同社ならではの医療・美容知識を活かして、患者や医療・美容に対するクライアントの考え方など、インターネットユーザーに情報を分かりやすく伝えることができるホームページを制作している。
また、人工知能(AI)機能を搭載したWeb接遇支援システムの提供も開始した。これは歯科業界初の取り組みである。
 
③販売代理事業
クライアントを中心に、新聞折込広告をはじめとする広告出稿、他社商材等の販売代理業務を行っている。
 
④海外での歯科医院経営
タイ・バンコクで歯科医院の経営を開始。タイでの歯科医院経営を皮切りに、海外諸国において日本の先進歯科医療の普及を図る。
 
(3)医療BtoB事業
歯科医療従事者と歯科関連企業等をつなぐBtoB型の歯科医療総合情報サイト「Dentwave」の運営を行っている。
同サイトの歯科医療従事者登録は2018年5月末時点で約28,067名と日本最大級。
この会員を基盤として、歯科関連企業等に対する広告ソリューション、リサーチ、コンベンション運営受託等のサービスを提供している。
また、世界最大規模の歯科メディアであるデンタルトリビューンインターナショナルと業務提携し、世界65万人の歯科医師をユーザーにもつ「DENTAL TRIBUNE」日本版のメディアの運営とマガジンの発行をしている。
 
 
同社は、歯科医療を中心に生活者・歯科医院・歯科関連企業を結んだプラットフォームを構築しているが、こうしたプラットフォームを構築している企業は他には無く、同社の大きな特徴となっている。
この強固でユニークなプラットフォームを活かし、生活者・歯科医院・歯科関連企業、それぞれに向けて様々なサービスを提供しており、これが強力な競合優位性となっている。
創業から約20年をかけて構築してきたポジショニングは強固であり、新規参入は極めて難しいと同社では考えている。
 
◎対生活者:自社メディアで信頼性の高い公平・中立な情報を提供
歯科医師など専門家と直接やりとりしながら、多くのメディアを構築・運営してきた同社は、歯科医療における豊富な専門知識を有している。
そのため、生活者に対し信頼性が高くかつ分かりやすい情報を提供することが可能であり、そのクオリティの高さは、医師が患者に説明する際に、同社が運営するWebサイトのコンテンツを利用することもあるほどである。
より専門性の高いテーマについては、長年築き上げた信頼関係に基づき、歯科医師に執筆を依頼している。
様々な見解があるテーマについては、複数の歯科医師に意見を述べてもらったり、治療方法のデメリットなどについても言及してもらったりしており、生活者に公平・中立な情報を提供している。
同社の売上高の多くは歯科医向けサービスによるものではあるが、ビジョンや理念の下、常に「生活者・利用者の視点」を重視したアドバイスを歯科医に提供しており、これが同社に対する一層の信頼性向上に結び付いている。
 
◎対歯科医:ワンストップWebサービス×多彩なリアルサービス×コンサルティング
さまざまな自社メディア、および事業者向けWebサイトを構築してきた同社は、Webサイト構築からSEM施策の立案・実施までをワンストップで提供することが可能であり、これに加え、人材紹介、保険、専門機材、オフィスサプライなど、リアルな領域においても全方位的なサービスを提案している。
さらに、歯科医師の専門領域や課題を理解した上で、経営実態を把握・分析し、インターネットを活用した効果的な送客・集客や、リアルビジネスを組み合わせた人員・設備・事業計画の提案など、歯科医院に対する経営支援コンサルティングを幅広く提供することができる。
 
◎対歯科関連企業:優良歯科医院へのアプローチやマーケットリサーチが可能
前述のように、同社は、会員数トップクラスの歯科医療従事者向けサイト「Dentwave」を運営している。
会員の多くは、経営状態が良好でかつ事業拡大にも前向きであり、医療機器メーカー・卸などメーカー・サプライヤーは、こうした優良顧客に対して広告展開や、製品・サービスの提案をすることが可能である。
 
(2)ストックビジネスによる安定した収益構造
同社売上の過半を占めるポータルサイト運営事業における広告出稿は、原則として12カ月の継続契約(自動更新)であるため、収益モデルは積上げ式のストックビジネスであり、同社の収益基盤に安定性をもたらしている。
同社では新規顧客開拓を進めて事業基盤の更なる強化を図る考えだ。
 
(3)圧倒的な会員数
歯科医療従事者会員からなるメディカルネットグループ会員数は18年5月末で35,523名と、上場時の4.5倍にまで拡大している。
この会員は、対歯科医院向けビジネスの顧客であると同時に、対歯科関連企業向けビジネスにおいても重要な資産として同社の事業基盤を支えている。
日本全国には約10万人の歯科医師がいると同社では想定しており、今後は8割、8万人の会員化を目指している。
 
 
 
ROEは16/5期を除けば、日本企業が一般的に目指すべきと言われている8%を下回っている。
売上高当期純利益率の改善が期待される。
 
 
2019年5月期第1四半期決算概要
 
 
減収減益
売上高は前年同期比6.1%減の3億81百万円。3事業とも減収だった。
営業利益は同73.7%減の15百万円。人材採用、広告宣伝、新サービスの構築など引き続き積極的な投資を行った。
過年度法人税等の計上により当期純利益は9百万円の損失に転じた。
 
 
◎メディア・プラットフォーム事業
減収減益。
(歯科分野)
医療法改正による広告規制の強化の影響等により、主力サイトの「インプラントネット」の売上高が前年同期比8.3%減、「矯正歯科ネット」の売上高が同1.2%減となるなど減収となった。

(美容・エステ分野)
美容サイト「美LAB.」等のポータルサイトやアプリの収益化を目指した。また、各ポータルサイトの認知度の向上を図ると共に引き続きスマートフォン広告の拡充を進め、新たなサービスの提供を実現するための体制を整備している。ポータルサイトへの広告出稿は厳しい状況が続いているが、「気になる!美容整形総合ランキング」の売上高は前年同期比13.3%増となった。

(子育て分野)
ママ向け子育て情報サイト「まんまみーあ」の訪問者数は2,276万人(18年6月末現在)とターゲット層の獲得媒体として成長しているほか、ママの子育て公開アプリ「Moopen」も18年8月には月間訪問者数が100万人を超え、累計の訪問者数も614万9千人と成長しており、新たなサービスの収益化を図っている。
ただ、媒体価値向上のための投資等が先行しており、新サービスの投入による本格的な収益化は来期以降の予定である。
 
◎医療機関経営支援事業
減収、損失拡大。
(SEMサービス)
運用型広告へのシフトが進んだことによる市場規模の拡大の影響を受け、リスティング広告運用代行サービスのクライアント数が増加したことや、提供するサービスの多様化により増収となった。

(SEOサービス)
複数キーワードへの対策結果を短期的に求めることが難しい仕組みへと変化したことにより、比較的効果の現れやすい検索連動広告をSEO対策に代わる手法として求めるクライアントが増えている中、Googleなどの検索エンジンで利用されているアルゴリズムへの対応の効果が安定せず、減収となった。

(事業者向けホームページ制作・メンテナンスサービス)
ワンストップソリューションサービスの一環である事業者向けホームページ制作・メンテナンスは受注が伸び悩み、減収となった。

(販売代理)
独自のサービスと関連性のある他社Web商材・歯科医療機器・材料の販売及び歯科医院経営支援サービスの営業活動を積極的に行ったが、減収となった。
また、歯科業界における事業の多角化を見据え、新たな事業への先行投資として貸付を行っている。

(歯科医院運営)
連結子会社のMedical Net Thailand Co., Ltd.において、17年9月よりタイ・バンコクで歯科医院(ゆたかデンタルクリニック)を運営している。
在バンコクの日系企業へ積極的に検診実施の営業活動を行い、また、在バンコクの邦人コミュニティーへ積極的に働きかけることにより患者数の増加に努めた結果、増収傾向にある。
 
◎医療B to B事業
減収、損失拡大。
MR(製薬会社の医薬情報担当者)向けの高級弁当販売のプラットフォームを弁当製造販売業者へ提供していたが、18年5月同事業を売却した。
前期に続き組織体制の強化や歯科関連企業への積極的なプロモーション活動を行った。
 
 
現預金の減少で流動資産は前期末比1億81百万円減少。投資その他の資産の増加で固定資産は同31百万円増加。資産合計は同1億50百万円減少の17億34百万円となった。
負債合計は同1億33百万円減少の1億98百万円。
利益剰余金の減少で純資産は同16百万円減少の15億36百万円。
自己資本比率は前期末より6.2%上昇し88.2%となった。
 
(4)トピックス
◎シニア向けの入れ歯に関する情報サイトを公開
入れ歯に関する情報サイト「入れ歯生活」(https://www.ireba-life.net/)の提供を開始した。PCおよびスマートフォンに対応している。
開始日は、「10(いれ)8(ば)」にちなんで、10月8日。

(「入れ歯生活」概要)
入れ歯についての疑問を解決し、入れ歯への理解を深めることによりQOL(生活の質)を向上させることを目的としている。今後の入れ歯ライフがより一層充実したものとなるよう、インターネットを通じてサポートする。

初めて入れ歯を使う人、既に入れ歯を使用している人が、保険診療と自費診療の入れ歯に関する理解を深めることで、入れ歯に対する不安を少しでも払拭できるような生活に役立つ情報を発信していく。
また、高齢者の疾患に関する上位項目にもあげられる「誤嚥性肺炎」では、入れ歯に付着した細菌が増殖し、気管に入ったときに発症する可能性があり、入れ歯に付着した細菌を原因とした誤嚥性肺炎を発症するリスクを最小限に抑えるために、誤嚥性肺炎の予防対策についても解説している。
新たに「入れ歯」という選択肢を啓蒙することで、入れ歯を使用することによって円滑な咀嚼を促し、中枢神経を活性化させることを考慮に入れた健康増進を目指している。

(主なコンテンツ)
歯を失ったときの治療法
部分入れ歯ってなぁに?
総入れ歯ってなぁに?
入れ歯と唾液のお話
お手入れガイド
入れ歯Q&A
3D動画で入れ歯をご紹介
 
 
2019年5月期業績見通し
 
 
業績予想に変更無し。2桁の増収増益を見込む。
業績予想に変更は無い。
売上高は前期比20.0%増の20億89百万円の予想。
メディア・プラットフォーム事業は、歯科分野は引き続き好調で、美容分野も回復を見込んでいる。
医療機関経営支援事業は、体制を強化し新事業及び新商材の取扱に注力する。SEO対策サービス、リスティング広告運用代行ともに増収予想。
医療BtoB事業は前期の様な大型広告受注が未定のため、新規コンベンション等で売上の獲得を図る。

営業利益は同10.6%増の1億68百万円の予想。
今期も成長のための投資を積極的に行う。既存サイトの拡充や新サイト開発などサービスの多様化を図り、業務拡大により労務費が増加するほか、営業力強化のための人件費および新サービス投入に係るマーケティングのための広告宣伝費も増加する。
配当は前期と同じく2.00円/株を予定。予想配当性向は9.7%。

(投資について)
人的投資は前期に続き新卒採用を実施し、今期は6名の採用を決定している。また、既存事業で33名の採用を計画しており、予算は前期比29%増を見込んでいる。
事業投資では、「新規事業」、「医療BtoB事業の推進」、「デンタルトリビューンジャパンの運営」、「歯科事業の海外展開」が主要投資項目となる。
 
 
 
今後の注目点
第1四半期は3セグメントともに減収減益で、進捗率も例年を下回るスタートとなった。
短期的には第2四半期からの巻き返しを、中長期的には引続き既存3事業の拡大スピードと共に、成長戦略の柱と位置付ける「予防医療・未病医療」事業化の取り組みの具現化・収益化の進捗状況を注目したい。
 
 
 
 
 
<参考1:今後の成長戦略 ~予防医療・未病医療へ注力~>
 
今後の更なる成長を目指す同社では「予防医療・未病医療」が重要なキーワードであると考えており、以下のような成長戦略を打ち出している。

同社がオンリーワン企業としてポジショニングを構築している歯科業界において大きな環境変化が起きている。
日本では歯科治療というとこれまでは虫歯治療が中心であった。
一方欧米では虫歯治療だけではなく、歯周病が動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、アルツハイマーなど様々な疾病の原因の一つであり、歯の健康を保つことがこれらの疾病予防につながるという考え方が中心となっている。
このような、全身の健康・長寿につながる「予防歯科・未病歯科」という考え方が今後日本でも重視されるといわれている。

同社では、「予防歯科・未病歯科」について、積極的な啓蒙活動を行い企業の公的使命としてその普及に取り組んでいくほか、ビジネスにおいても大きなチャンスであると考えている。
現在の中心的な事業分野である自由診療においては、インプラント手術など多くは患者が一生に一度施術を受けるものであるためスケールメリットを生み出しにくいという課題があったが、「予防」は定期的な受診が必要であることから市場規模はけた違いに大きいと推定される。
また、生活者に対する一般的な情報提供のみではなく、個人の属人的状況に応じて「予防・未病アラート」を発するプラットフォームの提供による個人課金や、歯科を入り口とした他医科への送客など、新たなマネタイズ方法も想定できる。

このように、「予防医療・未病医療」へのシフトは患者、歯科医、歯科関連企業の全てに大きな影響を与えることは確実で、そこに大きな成長市場が登場すると同社では見ており、独自のビジネスモデルを発展させ、M&Aも活用して需要を取り込み大きな成長を遂げようと考えている。

既存のストックビジネスに歯科医院運営やDENTAL TRIBUNEの活用などの「海外事業」と予防医療・未病医療など「新規事業」を積み上げるとともに、成長を加速させるブランディング創りにも取り組み、2025年5月期売上高100億円を目指している。
 
 
 
<参考:コーポレートガバナンスについて>
 
 
◎コーポレートガバナンス報告書
最終更新日:2018年8月31日

<基本的な考え方>
当社は、株主の利益の最大化を図りつつ、株主・クライアント・エンドユーザー・従業員・地域の方々等すべてのステークホルダーに対して、経営の健全性・効率性・透明性を通じて企業社会の一員としての社会的責任を果たしていくことをコーポレート・ガバナンスの基本方針としております。

その実現のために、現状に満足することなく経営環境の変化に応じてコーポレート・ガバナンス体制を強化し、企業価値の最大化を図ってまいります。

<実施しない主な原則とその理由>
「当社は、コーポレートガバナンス・コードの基本原則を全て実施しております。」と記述している。
 
 

株式会社インベストメントブリッジ
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