今週の注目レポート (12月16日)

2011/12/16

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目3銘柄をピックアップします。

フェローテック(6890)
増資、市況悪化等悪材料が続き、株価は下がったが、下げすぎ感が感じられる。今後、市場平均を上回る可能性が高い。12/3期上期(4-9月)の業績は、売上高が357億円(前年同期比 +50%)、営業利益が35億円(前年同期比+59%)の大幅増収増益。牽引したのは、1).スマートフォン・タブレット端末需要による半導体製造装置関連。2).脱・原発の一貫として自然エネルギーに注目が集まり、太陽電池メーカーの積極的な設備投資が起こった太陽電池関連事業である。業績好調な中、同社は通期業績予想を下方修正した。今後の半導体製造装置関連の受注減と太陽電池の価格競争激化を要因とする。TIWの見方では、同社の通期業績は会社予想を上回る可能性が高いと考える。下期業績の下支え要因として、スマートフォン及びタブレット端末の新機種投入を受けて、半導体製造装置関連が下げ止まりの兆候を見せる可能性が考えられる。

ROE11.09%、PBR 0.74倍、来期予想PER 6.2倍、来期予想EPS成長率 33%。
〔12月15日、担当:糸井 正和、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

イートアンド(2882)
外食事業と冷凍食品を主体とした食品販売事業の両輪の成長が見込まれる。
不況の影響を受けにくい低価格な店舗ブランド「大阪王将」、「よってこや」、「太陽のトマト麺」などを展開。年間40店舗ペースの継続的出店が予想され、スケールメリット増と知名度向上が、更には「餃子」、「炒飯」など食料品販売事業の拡大を推進する相乗効果による成長が続く。出店余地も高い。近畿圏を除くと出店数が少なく、居酒屋業態からの転換需要もある。利益面でも、12/3期、13/3期連続20%台後半の成長が見込める。この要因は、同社のFCシステムの特徴にある。ロイヤリティを1%と低く抑える事により、スーパーバイザーを置かない契約にし、出店が増えても販管費は抑制されるモデルになっている。会社計画の下半期の売上高は対前年度伸び率で4.8%と極めて堅めであることから、 TIWでは12/3期業績は会社計画を上回ると予想している。

ROE19.24%、PBR 1.30倍、来期予想PER 5.1倍、来期予想EPS成長率 27%。
〔12月14日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression - → 1 〕

アインファーマシーズ(9627)
株価は好調な業績を背景に上昇トレンドとなっており11年12月に今年の高値を付けた。TIWはこのトレンドが今しばらく持続すると見ている。要因は、(1)大型病院の門前薬局、医療モールへの進出、(2)積極的なM&Aによる数量効果、(3)ジェネリック医薬品(後発品)推進による技術料の確保、(4)オートメ化などによるコスト削減、(5)物販事業(ドラッグストア)の収益改善など。12/4期2Q累計(5-10月)は11.3%増収、39.9%営業増益となった。増収の主要因は新規出店による店舗増(前年同期末比58店増)による数量増と処方箋単価の上昇、営業増益は労務費率の低下とジェネリック医薬品調剤加算等の技術料の拡大。物販事業の損益も黒字へ転換した。12/4期通期は、例年下期業績は上期を大きく上回るので会社計画をかなり上回る水準で着地すると予想する。

ROE15.11%、PBR 1.78倍、来期予想PER 10.1倍、来期予想EPS成長率 8%。
〔12月12日、担当:森田 青平、Analyst Impression 1 → 1 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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