今週の注目レポート (11月11日)

2011/11/11

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目3銘柄をピックアップします。

ニフコ(7988)
12/3期上期は減益ながら計画は大幅過達となり、計画及び配当予想 の上方修正。会社新計画では下期営業利益率を9.5%と見込むが、 タイ洪水影響や欧州をはじめとした世界景気に不透明感が強いことから 慎重にみていると考えられ、上ぶれる可能性は十分あろう。小型車志 向が高まる中、国内で主力合成樹脂製品の台当たり搭載金額及び個 数は高水準を維持している。足元では販売好調な韓国メーカー向け出 荷を伸ばし、欧州メーカー向けにも食い込みが図れている、などが評価 できよう。車体軽量化ニーズと強い営業力が業績を牽引するとの見方 に変化はなく、中期的成長銘柄との視点からは13/3期TIW予想PER 11.3倍に割高感なく強気の見方を継続する。
ROE8.62%、PBR 1.35倍、来期予想PER 11.3倍、来期予想EPS成長率 33%。
〔11月8日、担当:高田悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

いすゞ自動車(7202)
上期は売上高6,581億円(前年同期比9%減)、営業利益は会社計画 300億を上回り438億円(同6%減)で着地。車両販売は国内21千台 (同15%減)、海外161千台(同10%減)となった。中間配当を予想の 2円から3円に増額した。計画大幅過達にはローコストオペレーションの 定着が寄与しておりポジティブと言えよう。通期計画の上方修正は上 期の上ぶれの反映のみとなり下期計画は据え置かれた。足元のタイ 工場生産停止の影響への懸念は現段階では払拭できないが、需要堅 調を背景としたバックオーダーの積み上がりなどを踏まえると、生産再 開後は挽回生産により水害での機会ロスのリカバリーが可能であろう。 TIW予想ROE18.88%であり、13/3期予想PER7.6倍など割安な指標面からも 株価の上昇余地は高いと考え得る。
ROE18.88%、PBR1.69倍、来期予想PER7.6倍、来期予想EPS成長率 5%。
〔11月10日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 1 〕

伊藤忠テクノソリューションズ(4739)
株価の上昇を予想する。受注高は12/3期2Q(7-9月)に入って増加が 加速し、上期は1,284億円から1,420億円へ増加した。郵政関連の大 規模大型案件獲得、プライベートクラウドをキーワードに折衝を続けて きた案件の受注獲得等受注高の増加は継続し収益へ結びつくと考え られる。キャッシュの創出力から見て株価は割安と考えられる。12/3期 2Q累計(4-9月)の業績は売上高1,304億円(前年同期比2.4%増)、 営業利益87億円(同50.7%増)、経常利益88億円(同49.7%増)、 四半期純利益49億円(同82.0%増)となった。好決算とTIWでは捉えて いる。営業利益率は増収に加え不採算案件の減少、円高による仕入原価抑制、 販管費抑制により4.5%から6.7%へと上昇。足元も上昇傾向が続く。 業績の安定性からみて好パフォーマンスを記録しやすいと考えられる。 株価はTIW予想PERからみるとセクターの基準値付近と見られる約13~15倍 のレンジと比べて割高感は薄いと見られる。受注増や通信キャリア向け の動向を見直し、12/3期TIW業績予想を修正する。タイの洪水や円高の 影響は製造業向けの売上構成比は低く限定的と考えられる。同社は会社 計画を据置いているが、下期に不透明要因が控えているわけではなく、 どこまで会社計画を超過するかが不明であるため据置いたと見られる。
ROE8.26%、PBR1.39倍、来期予想PER13.5倍、来期予想EPS成長率 17%。
〔11月10日、担当:鈴木崇生、Analyst Impression 2 → 1 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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