12月12日妥当レンジ 17,150円~19,950円
明確な悪材料の無い心理的調整局面、押し目の好機

2014/12/16

【「IFIS/TIWコンセンサス225」によるマーケットの妥当レンジの推計】

<NY株式の調整を待つ展開>
■原油価格下落等を理由としたNY株式の下落・円高、衆議院選挙が終わったことによる材料出尽くし、日銀短観(15日発表)において円安デメリットから小幅な悪化が見込まれていること、など理由に、日本株は昨日大きく下落した。
■今週は日銀政策決定会合、米FOMCが予定されているが特段注目すべきポイントは無く、大きな影響はないと考える。

<コンセンサス予想EPSは5週連続して全期間プラス>
■IFIS/TIWコンセンサス225(日経225のコンセンサスEPS)は、今回も今期・来期・再来期ベースのいずれもがプラスとなった。日経平均妥当レンジは下方に調整するが、レンジ下限を15日時点では下回っており、絶好の押し目の到来と考える。
■輸出の回復傾向は、労働力の非製造業から製造業へのシフトを中期的に齎す可能性があり、付加価値の低い労働集約型企業は株価が下落しても買い難い。輸出企業の押し目買いが王道と考える。

 

◇日経平均妥当水準(レンジ)

17,150円~19,950円 (前回 17,500円~20,350円)

*「IFIS/TIWコンセンサス225」(12月12日)来期予想ベースEPSをもとに算出

 

◇IFIS/TIWコンセンサス225(12月12日)

今期予想EPS 924.86 (前週 923.53円)
来期予想EPS 1032.02 (前週 1030.58円)
再来期予想EPS 1129.20 (前週 1128.03円)
今期予想PER 18.78 (前週 19.40倍)
来期予想PER 16.83 (前週 17.39倍)
再来期予想PER 15.38 (前週 15.89倍)
来期予想PBR 1.33 (前週 1.37倍)
来期予想ROE 7.88% 前週 7.90%)
来期予想
インプライド・リスク・プレミアム
6.91% (前週 6.84%)

*12月12日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出

 

 図1

 

 

 図2

来期予想ベースのプラス企業比率は、59.5%→66.9%→60.9%→65.2%→63.0%。
再来期予想ベースのプラス企業比率は、57.1%→63.3%→63.2%→63.4%→53.1%。
企業業績見通しは引き続き上方シフトが継続しており、強気で臨むべきと考える。 

 

 

 図3

インプライド・リスク・プレミアム(来期ベース)の水準は比較的高く(6.91%)、さらに株価が下振れする可能性は低いと判断する。 

 

 

 

 

 

出所:IFISコンセンサスを基にTIW作成
いずれも2012年1月から表示

「IFIS/TIWコンセンサス225」について
IFIS/TIWコンセンサス225」は、株式会社アイフィスジャパンが集計しているアナリストコンセンサス・データ等を原データとして、2009年4月より株式会社ティー・アイ・ダヴリュが東証株価指数(日経225)に対応するように構成銘柄のEPSを算出・集計したものである。今期予想EPS、来期予想EPSの変化を追うことによって、マーケット全体の業績見通しを確認する。
理論上では株価は、自己資本配当率(ROEと配当性向の積)、EPS成長率、無リスク証券の利回り(国債利回り)、リスクプレミアムの4要素で決定される。株価をこれら構成要素に分解することによって、株価変動の要因について考察するとともにファンダメンタルからの妥当な株価(マーケット)水準を思量する。なお、リスクプレミアムを正確に計測することは、一定期間を経た後でないと困難なことであることから、当レポートではインプライド・リスクプレミアム(株価と他の構成要素からの逆算値)を使用している。
4つの構成要素の内、株価の短期的な変動に最も影響を与えるのがリスクプレミアムである。リスクプレミアムは、無リスク証券の金利に対して投資家が要求する上乗せ金利と定義されるが、投資家心理(マーケットセンチメント)、他の投資対象(金融商品)との利回り格差の変動などによって変化する。長期的な見通しの変化が無い中では、インプライド・リスクプレミアムは一定のレンジ内で推移する傾向にある。日経平均株価の妥当水準を算出には、インプライド・リスクプレミアムの一定レンジからの逆算によって行っている。
〔今期予想ベースEPS、来期ベースEPSにおける“今期”、“来期”の取扱い〕
会計上の業績計測期間ではなく、本決算発表を基準とする。例えば、2011年4月30日現在では、2011年3月期は決算発表前であれば今期、決算発表が行われていれば前期、となる。
〔予想EPS増減社数〕
今期ベースならびに来期ベースを示している。週間(週末値)のデータを基に、前週末に比べてEPSが増加・変化無し・減少した企業の数。
〔予想PBR(今期末)〕
前期末BPS(1株純資産)に今期予想EPSを加えて、予想DPS(1株配当)を控除した値(=予想BPS)で株価を除した数値。中間配当は考慮していない。
〔予想ROE(来期ベース)〕
前述の予想BPSで来期予想EPSを除した値。
〔リスクプレミアム〕
特に断りの無い限りインプライド・リスクプレミアムを表す。計算式は、{ 1-予想配当性向×(1-予想B/Pレシオ)}×予想ROE-無リスク証券利回り
株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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