今週の注目レポート(9月9日)

2011/09/09

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

ADEKA(4401)
12/3期1Q決算は、前年同期比3%減収、営業利益は同36%減益であるが、ほぼ想定どおり。震災による鹿島工場の製造が停止したことが影響したが、最小限にとどめた模様。12/3期は半導体向け上市による化学品の伸長が、原料高を主因に落ち込む食品の利益をカバーする見通し。13/3期以降は樹脂添加剤の海外展開が寄与すると予想する。株価は割安感が強い。
ROE 5.82%、PBR 0.65倍、来期予想PER 8.8倍、来期予想EPS成長率 21%。
〔9月5日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

住友金属鉱山(5713)
12/3期1Qは、非鉄市況の上昇を享受したことで経常利益は376億円(前年同期比26%増)となった。これは2Q累計の会社側経常利益見通しの64%にあたる。金価格は米国景気動向に不透明感が出てきたことにより上昇しているが、非鉄市況は軒並み弱含みで推移しており、期初段階で会社側が保守的に想定していた水準と同レベルになっている。 LME市況の低迷を受けて12/3期TIW予想を下方修正するが会社計画は上回ると考える。株価は指標面で引き続き割安感が強い。
ROE 12.94%、PBR 1.06倍、来期予想PER 7.5倍、来期予想EPS成長率 1%。
〔9月5日、担当:溝上泰吏、Analyst Impression 1 → 2+ 〕

堀場製作所(6856)
11/12期2Q累計(1-6月)業績は、前年同期比9%増収、営業利益は同48%増益。会社計画に対しては、売上高で20億円、営業利益で18 億円上振れた。医用は日本や新興国で機器需要が伸びたことに加えて試薬販売増で収益性が向上した。半導体も生産・販売においてピーク水準を維持できた。下期(7-12月)は、自動車計測が回復基調にある他、環境・プロセスも強含みで推移する見通し。会社側は通期見通しを若干上方修正したが、下期の営業利益は上期より低く見込んでおり、リスクを相当に織り込んだ計画と思われる。地球環境改善という領域で中長期的にも収益拡大が期待できる。
ROE 9.32%、PBR 1.18倍、来期予想PER 11.0倍、来期予想EPS成長率 12%。
〔9月5日、担当:服部隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい

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